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11月5日から渋谷区と世田谷区で同性カップルの証明書が発行されます

2015年10月24日


渋谷区の「パートーナシップ
証明書」の見本
 渋谷区は、同性のカップルを「結婚に相当する関係」と認めて発行する証明書について、10月28日に申請の受付を始め、11月5日から発行することになりました。また、世田谷区も11月1日からパートナーシップ宣誓書の申請を受け付け、5日午後から区が宣誓を証明する受領証を発行します。自治体初の制度を同じ日にスタートすることで差別解消につなげようと、両区長がタイアップしたものだそうです。

 10月23日、渋谷区の長谷部健区長は記者会見を開き、「同性婚を認めるものとは違うが、風穴が開いたと思っている。証明書について住民や企業などから多くの反響をもらい、関心の高さを感じている。企業にもどんどん証明書を活用してもらい、LGBTに寛容なまちづくりを目指したい」と語りました。
 渋谷区の同性パートナーシップ証明の対象は、渋谷区に住む20歳以上の同性のカップルで、原則、お互いを後見人とするもの(任意後見契約に係る公正証書)と信頼関係を示すもの(合意契約に係る公正証書)の2種類の公正証書の提出が必要となります(区長が合理的理由があると判断した場合などに1種類を省略できる特例も設けられているそうです。詳細はこちら)。申請の際は、プライバシーに配慮し、個室で対応するということです。これらの公正証書の作成にかかる費用は、数万円と見込まれますが、自己負担となります。証明書の影響が広がり、区には「取得にはどうしたらいいのか」など、連日5件以上問い合わせがあるそうです(同性パートナーシップ証明書に関して、渋谷区は事前の相談を「渋谷区男女平等・ダイバーシティ・センター アイリス」で受け付けているそうです)
 パートナーシップ証明書は、同性婚とは異なり、戸籍に関わるものではありませんが、住宅の契約や、通院や入院に際し、夫婦のような関係性が実生活において認められるものと期待されています。新条例では、渋谷区内の事業者に、同性カップルへの「公平で適切な対応」を求め、著しく人権を侵害している場合は指導・勧告し、名前を公表する場合もあるとしています。そのこともあり、区内の企業でも証明書を活用する動きが出てきています。アスモ少額短期保険では、証明書が発行されたカップルについて、パートナーを死亡保険金の受取人に指定することができるようにするそうです。飛田浩志社長は「受取人は2親等以内とする業界の慣例があり、今までは断ってきた。条例成立で対応を変えられるようになった」と語ります。また、マンションオーナーやIT事業者から「同性カップルを優遇したい」「福利厚生を夫婦と同様にしたい」といった相談も寄せられているそうです。
 長谷部区長は、学校などではまだ性的マイノリティに対する差別が残っているとして、今後も教育現場での啓発などに取り組んでいくとの考えを示しました。
 初めてディズニーランドで同性結婚式を挙げた東小雪さんと増原裕子さんは、「受け付け開始の28日の早朝から二人で並びます」と喜びを語りました。また、FtMトランスジェンダーの杉山文野さんは「行政が率先して受け入れることで、社会全体が多様な生き方を認めていってほしい」と、Letibeeの共同代表・外山雄太さんも「保険や住居など当事者の直面する問題が知られるようになってきた」と語りました。

 一方、世田谷区では、条例ではなく「要綱」に基づいて同性カップルから「宣誓書」を受け付けます。11月1日に申請の予約を始め、11月5日から受領証と宣誓書の写しを交付します。「なるべくハードルを下げたい」という保坂展人区長の意向で、手続きは無料となっています。
 世田谷区の保坂展人区長も記者会見を開き、「渋谷も世田谷も多様性を認める社会を目指している。(こうした動きが)全国的に広がっていくことを期待したい」と語りました。MtFトランスジェンダーの上川あや区議は、初当選した2003年以降、性的マイノリティの権利擁護のために尽力してきましたが、「法律のような拘束力はないが、今までなかったこととされていた存在を公が認めることで、世間の風向きが変わる」と期待感を示しました。 



渋谷区 同性カップル証明書 来月5日から発行(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151023/k10010279991000.html

同性カップル「受領証」 世田谷区で発行へ(日テレNEWS24)
http://www.news24.jp/articles/2015/10/23/07312942.html

渋谷区の同性カップル証明書、11月5日から発行(日経新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG23H3K_T21C15A0CC0000/

同性パートナー証明書、28日から申請受け付け 渋谷区(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASHBQ6FQSHBQUTIL05W.html

同性カップル証明書:11月5日発行 東京の渋谷、世田谷(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/news/20151024k0000m040079000c.html

同性カップル証明書 渋谷区が来月5日から交付(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/local/tokyo23/news/20151024-OYTNT50026.html

11月5日から同性パートナー証明 東京都渋谷区、全国初の条例で(産経新聞)
http://www.sankei.com/politics/news/151023/plt1510230027-n1.html

同性婚証明書、11月5日に交付開始 渋谷区と世田谷区(スポーツ報知)
http://www.hochi.co.jp/topics/20151024-OHT1T50021.html

渋谷区「同性パートナーシップ証明書」11月5日に交付へ 長谷部健区長「マジョリティの意識変化を」(ハフィントンポスト)
http://www.huffingtonpost.jp/2015/10/22/shibuyaku-certificate_n_8365162.html

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