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「どんな性別でも使えるトイレマーク」最優秀賞が発表されました

2015年12月28日

 性的少数者の生活環境向上に取り組む高松の市民団体「PROUD(プラウド)」が12月24日、以前から公募していた「どんな性別でも使えるトイレのマーク」について、112点の応募から投票で選ばれた最優秀賞2点を発表しました。今後、県内の多目的トイレに掲示してもらい、性的少数者も使いやすくなるよう、県内の行政や企業に働きかけます。

 トランスジェンダーの方にとって、外出時のトイレは深刻な困りごとだったりします(自身の望む性別のトイレに入ると非難を浴びることもあるそうです)。多目的トイレを使おうとしても、障害者や妊婦などのマークしかなく、使いづらいといいます。
 そこで、プラウドは今年6月、「どんな性別でも使えるトイレのマーク」の募集を開始しました。3ヵ月で112点のマーク案が集まりました。10月の1次選考で、プラウドメンバーやデザイナーなど12人から成る評議委員会が、わかりやすさや美しさを基準に11点に絞り込み、その後のインターネットなどによる一般投票(総数1113票)で2点が最優秀賞に選ばれました。

 1点目は東京都の性風俗関連情報配信会社「コネクト」の作品(488票)。作者コメント「LGBTの方だけではなく、誰でも使えるトイレというものをテーマに作りました。LGBTに対する理解を深めていくことはとても大切ですが、全ての人にそうあるべきだと思ったからです」

 

 2点目は愛知県在住のナイトウ タダシさんの作品(279票)。作者コメント「1つの枠にせず4つに区切ることで、障害等を限定せず多様な方の利用が可能であることを表しています。上は身体障害者、右は高齢者、左は妊婦をイメージし、下は年齢性別を問わずすべての方を表しています。LGBTを強調しすぎないデザインにすることで、誰でも抵抗なく利用できる多目的トイレマークにしました」
 
 プラウドの藤田博美代表によると、性的少数者の象徴である虹色など限定的な表現を避け、「誰でも使える」ことを重視した作品に支持が集まったそうです。
 2つのマークは、自由利用も検討するそうです。藤田代表は「マークは行政や企業に独自に考えてもらってもいい。まずはこの問題を知ってほしい」と語ります。
 


トイレマーク 性的少数者に配慮、県内に掲示し使いやすく どんな性別でも使えるトイレのマーク、最優秀賞2点 高松/香川(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20151225/ddl/k37/040/438000c

「どんな性別でも使えるトイレマーク」が決定! 香川県の団体が最優秀賞2点を発表(Yahoo!ニュース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151227-00000026-it_nlab-life

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