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【改訂版】日本航空が全日空に続き、同性パートナーを家族と認め、マイル特典利用がOKになりました

2016年02月22日

 日本航空(JAL)はこのほど、マイレージサービス「JALマイレージバンク」の特典の利用可能者の対象範囲を拡大し、同性のパートナーも対象とすることにしました。これまでの対象範囲は会員本人、会員の配偶者、会員の2親等以内の親族、義兄弟姉妹に限られていましたが、今後は渋谷区や世田谷区の同性パートナーシップ証明書など、自治体や公的機関が発行した証明書を提出した場合、パートナーも会員本人と同様に特典を利用することが可能になるものです。

 これは、2月18日に世田谷区議会議員の上川あや氏がTwitter上で「区から交付されたパートナーシップ宣誓書を同社に示したら、マイレージを相互融通できる家族の登録になったそう」とつぶやいたことをきっかけにニュースになったものです。

 まず、このツイートを見た『バディ』編集部の中村さんが即座にJALに問い合わせ、1日経ってヘルプデスクの方から上記のような(同性パートナーシップ証明書を提出した方は、会員本人、会員の配偶者、会員の2親等以内の親族、義兄弟姉妹と同様にパートナーシップの特典を利用できる旨の)お返事をいただき、ニュースとしてbadi.jpにアップされました。なお、現時点では特に規約変更やプレスリリースの予定はないそうです。

 続いて、旅行業界の大手情報サイト「トラベルビジョン」でも記事になりました(トラベルビジョンはLGBT関連のニュースも積極的かつ好意的に配信しています)。こちらの記事によると、「JALは現在、ダイバーシティに関する取り組みを進めており、今回の対象範囲拡大もその一環」だそうです。また、家族のマイルを合算して使用できる「JALカード家族プログラム」と、海外在住者を対象とした「JALファミリークラブ」でも同様の対応を開始したそうです。
 
 その後、NHKや毎日新聞でもこの件がニュースになりましたが、全日本空輸(ANA)は「ANAマイレージクラブ」の家族向けマイレージプログラム「ANAカードファミリーマイル」で以前から、同居を証明する住民票などがあれば同性パートナーを家族として認めてきたとのことです。今後も自治体の発行する書類などの提出があれば個別に対応するそうです。
 
 上川さんのツイートでも名前が挙がっていたモンキー高野さんは「二人で海外旅行へよく行くので問い合わせたら、書類を見せただけで理解してもらえてうれしかった。こうした取り組みが他の企業にも広がってほしい」とコメントしています。
 日本航空マイレージ事業部の西田真吾部長は「家族の形が時代に応じて変わり、お客様のニーズが多様化している。われわれもそうした要望に柔軟に応えていきたい」と語ったそうです。

 昨年11月の渋谷区・世田谷区の同性パートナーシップ証明スタート以来、携帯各社の家族割適用や、大手生保各社が同性パートナーを死亡保険金の受取人に指定できるようにするなど、企業が同性カップルも家族として認め、サービスを拡大するケースが続々と増えています(こうした企業のさまざまなサービスを受けられるようになることで、渋谷区や世田谷区に引っ越そうと思う方も増えるかもしれませんね)
 2016年はこの流れがますます広がりを見せるのではないでしょうか。
 


同性パートナーの取扱についてJALマイレージクラブに聞いてみました(badi.jp)
http://www.sbadi.jp/?p=2341
日本航空、同性パートナーもマイル利用可能に-ダイバーシティ推進(トラベルビジョン)
http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=71324
同性カップル 日本航空で家族マイル適用 全日空に続き(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20160224/k00/00e/020/209000c
航空会社LGBTにマイル共有(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160224/3156201.html

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