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二丁目でオーランド銃撃事件の犠牲者を追悼するイベントが行われました

2016年06月14日

 6月12日未明にフロリダ州オーランドのゲイクラブで起こった銃撃事件(ヘイトクライム)の犠牲者を追悼するイベントが、6月14日の夜、二丁目で開催されました。

 Rainbow Protesters主催の集会は、二丁目の仲通り&花園通りの交差点で20時から始まりました。会社帰りのリーマンの方やレズビアンのカップルなど、様々な方たちが集まり、レインボーフラッグや「NO HATE」と書かれたプラカードを持って、亡くなった方たちへの祈りを捧げました。ほとんど言葉は交わされないのに、これ以上ないくらい雄弁に思いが伝わるような、感動的な時間でした。
 初めは50名くらいだったのですが、次第に人が増えて、交差点の反対側で見守る方も含めて100名くらいになっていました。友達どうし抱き合って悲しみを共有したり、通りすがりの人が写真を撮ったり、携帯で友達を呼んだりする光景も見られました。メディアの方も来ていました。


 それから、同じ時間、ちょっと離れた花園西公園では、在日外国人のLGBTグループ「Stonewall Japan」が主催する追悼集会「Candlelight Vigil for Orlando Victims」が行われていました。彼らは20時半から二丁目周辺でキャンドルマーチを行いました(花園西公園〜靖国通り〜新宿御苑大通り〜仲通り〜靖国通り〜花園西公園)。そして、二丁目の交差点での集会の参加者がこのマーチに合流し、総勢300名くらいが歩きました。
 花園西公園に帰着すると、横断幕やレインボーフラッグ、犠牲者の写真などを地面に置き、キャンドルを添えました。そして、何か発言したい方はどうぞ、ということで、たくさんの方がスピーチし、自身の思いを語りました。信じられない出来事に胸を痛め、この悲しみを誰かと共有したいと思っていた、今日みなさんとそれができて本当によかったです、と語る方がたくさんいらっしゃいました(外国人の方も、日本人の方も)。なかには、オーランド出身で、襲撃されたパルスにも行っていた、犠牲者の中には友人や知人もたくさんいる、と涙ながらに語る方もいらっしゃいました。ほかにも「NO HOMOPHOBIA、NO ISLAMOPHOBIA(同性愛嫌悪をやめよう、イスラム嫌悪をやめよう)」と語る日本人の方がいたり、そのメッセージに対して、ムスリムのレズビアンの方が本当にありがとうと語る場面もありました。アメリカの銃社会をなんとかしなくちゃいけない、という意見もありました。私たちの愛は壊せない、という言葉もありました。私が教えている生徒に寛容ということを教えたいと語る先生もいました。中野区議の石坂わたるさんも、日本でもヘイトクライムがあり、また、言葉の暴力に傷ついたり、自殺に追い込まれる人もたくさんいる、といったスピーチをしていました。LGBTの友人がたくさんいるというストレートの方が、いてもたってもいられなくて来ました、と熱く語ったりもしました。その一つ一つに対して、拍手が起こりました(と言っても、近隣の住民に配慮して、指を鳴らす形の静かな拍手でした)。1時間近くにわたるスピーチでした、みなさん真剣に耳を傾けていました。最後に、今日の集会を企画したAna LaraiaさんとSonal Takakoさんが1枚の写真を手に取って(確かStanley Almodovar IIIさんだったと思います)彼と友人だったと語り、追悼の意を表しながら、集まってくれたみなさんにお礼を述べました。
 閉会後、マーチで使った「TOKYO IN SOLIDARITY WITH ORLANDO 東京はひとつ オーランドと共に」と書かれた横断幕に、参加者の方たちが寄せ書きをしていました(あとでオーランドに送られるそうです)。胸を打たれる、思わずもらい泣きしそうになる瞬間が何度もありました。本当に感動的な、素晴らしい集会でした。
 
 なお、Rainbow Protestersの集会は、15日の19時半から渋谷ハチ公前でも開催されます。都合のつく方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

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