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楽天が同性カップルにも配偶者と同等の福利厚生を適用、楽天ウェディングなど5サービスでもLGBT向けの取り組みを実施

2016年07月29日

 楽天は2016年7月22日の取締役会にて、社内規定上の配偶者の定義として同性パートナーも対象にすることを決議しました。社内規定を改定することで、同性カップルであっても所定の手続きをおこなえば、配偶者と同等の扱いで慶弔休暇・見舞金などの福利厚生などを適用できるようになります。

 楽天の従業員は現在1万3000人以上。多数の外国籍の従業員も存在する状況のなか、様々な背景を持つ人々の個性や多様性を尊重する取り組みとして、これまでもダイバーシティ推進課を設置して活動を継続してきました。今年6月には社内有志がLGBTネットワークを発足し、社内での理解を深める活動を実施。今回の社内規定改定についても、従業員の声を受けて検討を進めた結果だそうです。

 なお、今回の規定改定に加え、同社では5つのサービス(楽天ウェディング、Viber、楽天カード、楽天生命、楽天Edy)でもLGBTの顧客に向けた取り組みを展開します。
 例えば「楽天ウェディング」ではLGBTフレンドリーな結婚式場の特集を展開。メッセージングアプリ「Viber」や楽天EdyではLGBTを支援するレインボーカラーを使用したサービスを実施。そのほか、楽天カードや楽天生命(生命保険サービス)でも同性パートナーを配偶者と同等の扱いができるようにしていく計画です。
 
 以下、楽天のプレスリリースより。
「楽天は、創業より20年目を迎え、現在では70以上のサービスを展開し、1万3千人以上の従業員を擁する企業へと成長しました。事業のグローバル展開拡大に伴い実施した社内公用語英語化の施策が後押しする形で、外国籍の従業員数も増加し、様々なバックグラウンドを持つ人材が集う、ダイバーシティに富んだ職場となっています。これまでもダイバーシティ推進課を設置するなどし、個々人の個性を尊重した制度の充実に取り組んでまいりました。こうした中、LGBTの従業員からの声も受けて、配偶者の定義改定について検討を進めてきた結果、このたび本決議を行うに至りました。
 
  本改定により、これまで社内規定上の就業規則において、日本の法律で認められる婚姻証明に基づいて定義されてきた配偶者に、同性パートナーも含まれるようになります。これにより、楽天の従業員は同性同士であっても、パートナーの両者および第三者の証人による署名が記載された会社指定の書類を提出し受理されれば、配偶者を持つ従業員が対象とされる慶弔休暇・見舞金といった福利厚生を受けられることになります。
 
  さらに、今回の従業員向けの規定改定に合わせ、楽天グループの5つのサービス、「楽天ウェディング」、「Viber」、「楽天カード」、「楽天生命」、「楽天Edy」において、LGBTのお客様に向けた取り組みを実施いたします(詳細は、以下の「各サービスの取り組みについて」をご覧ください)。今後、ほかのグループサービスにおいても順次実施を検討してまいります。
 
  なお、本決議に先立ち、本年6月に社内において有志によるLGBTネットワークを発足しており、LGBT当事者とアライが協力をして社内での理解を深めていく活動を進めています。
 
  楽天は、今後も、すべての従業員が個性を生かし、一人ひとりの力を最大限に発揮できるような職場環境の整備に取り組んでまいります。
 
各サービスの取り組みについて

■楽天ウェディング
結婚式場探し・結婚式準備の総合情報サイト「楽天ウェディング」の特設ページ「LGBTフレンドリーな結婚式場特集」にて、LGBTフレンドリーな結婚式場の情報を、式場の担当者から集めたメッセージとともに掲載しています。
■Viber
モバイル・メッセージング・アプリ「Viber(バイバー)」において、オリジナルキャラクターに、世界中で使われている、
LGBTなどの性的マイノリティの権利擁護を支援する意思を示すイメージカラーであるレインボーをあしらったデザインのステッカーを無料配布します。
■楽天カード
楽天カード会員(楽天プレミアムカード、楽天ANAマイレージクラブカード、楽天PINKカード含む)を対象とした、生計を同一にするご家族様へ発行するクレジットカード「家族カード」において、これまで「18歳以上(高校生除く)で生計を同一にする配偶者・両親・子供」を対象としていた条件を、同性パートナーも対象とします。
■楽天生命
同性パートナーを死亡保険金受取人として指定いただけるようになります。※一定の書類提出が必要となります。
■楽天Edy
楽天Edyと楽天ポイントカードを一体化させた「Edy-楽天ポイントカード」の新色として、レインボー柄のカードを、楽天市場内の楽天Edyオフィシャルショップで8月後半を目途に限定販売する予定です。」



楽天がLGBT対応を強化、社内規定の改定や「楽天ウェディング」など5サービスで顧客対応へ(トラベルボイス)
http://www.travelvoice.jp/20160725-71158

楽天、社内規定における配偶者の定義を改定 -同性パートナーも配偶者として福利厚生を適用-(楽天)
http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2016/0722_01.html

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