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レディー・ガガ、歴代のゲイアイコンが主演した名作『スタア誕生』で満を持して映画初主演

2018年06月08日

 音楽の世界は言うに及ばず、女優としてもドラマ出演でゴールデングローブ賞を獲るなどの活躍を見せてきた、そして、LGBTに多大な支援をしてきた(『Born this way』というLGBT支援ソングまで作った)、21世紀を代表するゲイアイコン、レディー・ガガ。映画に関しては、『マチェーテ・キルズ』などに脇役として出演してきましたが、このたび、満を持して映画初主演を果たすことになりました。その作品は、往年の名作『スタア誕生』の2度目のリメイクとなる『アリー スター誕生』。レディー・ガガにとって、これ以上ないくらい、最高に素晴らしい作品です。
 
 まず、『スタア誕生』とは、エンタメ業界での成功を夢見ながら、容姿や才能に自信を持てずにいるヒロインを、男性の大物スターが見出し、ステージに立たせ、彼女が一夜にしてスターとなる…というシンデレラストーリーです。彼女が歌いはじめると世界が変わって見えるような、圧倒的な、鳥肌が立つような、そんな歌唱力が求められる役柄です。
 1954年に稀代の大スタア、ジュディ・ガーランドが『スタア誕生』に主演して伝説的名作となり、1976年には映画業界から音楽業界の物語へと書き換えられ、バーブラ・ストライサンドが主演し、バーブラ自身が「Evergreen」という主題歌を書き下ろして大ヒットしました。
 もちろん、レディー・ガガも同じように主題歌を書き下ろし、圧倒的な歌唱力でこれを歌い上げ、ジュディやバーブラと並ぶ大物歌手として、キャリアに輝かしい1ページを付け加えるだろうことは容易に想像できます。アカデミー賞にも期待がかかります(主題歌賞とか)
 
 しかし、それだけでなく、ガガが『スタア誕生』に主演することには、もう1つ、とても重要な意義があります。
 1969年に亡くなったことがストーンウォール暴動の引き金を引いたとまことしやかに語られているジュディ・ガーランド(今でも彼女が主演した『オズの魔法使い』の「虹の彼方に」がパレードのテーマソングになっています)、その特徴のある容貌を逆手にとって『ファニーガール』に主演して「ピープル」という名曲でゲイのハートをわしづかみにしただけでなく、実の息子がゲイであることをカミングアウトして、ゲイ雑誌のインタビューで心からのあたたかいメッセージを贈り、絶大な支持を得たバーブラ・ストライサンド、20世紀を代表する2人のゲイ・アイコン(もう1人選べと言われたらマドンナでしょうね)が主演してきた伝説的な作品の、3人目のヒロインに選ばれた、ということです。
 まさにこれは、ガガにこそふさわしい、ガガ自身も素晴らしいと感じているに違いない役なのです。
 
 『アリー スター誕生』は、俳優ブラッドリー・クーパーの長編監督デビュー作で、ブラッドリー・クーパー自身が、ヒロインのアリーの才能を見出していく大物歌手、ジャクソン・メインの役で出演を兼ねています。
 12月21日から全国で公開されるそうです。
 このたび公開された予告編は、期待を否応なしに高めてくれます。自信のなさから自分の曲を歌わないアリーが、国民的ミュージシャンであるジャクソンと出会ったことで勇気付けられ、戸惑いながらもステージに立つ様子からスタート。恋をして解き放たれたようにスターダムを駆け上がるアリーと、その一方で酒に溺れていくジャクソンの姿が描かれます。歌唱シーンでは、ガガが圧巻のパフォーマンスを、クーパーが甘い歌声をそれぞれ披露しています。



レディー・ガガ、初主演映画で圧巻の歌唱!B・クーパー監督作「アリー スター誕生」12月公開(映画.com)
https://eiga.com/news/20180608/6/

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