g-lad xx

NEWS

【米中間選挙】アメリカ初のオープンリー・ゲイの州知事が誕生

2018年11月07日

 11月6日(現地時間)に投開票されたアメリカの中間選挙。36州で州知事選が行われ、コロラド州で、オープンリー・ゲイのジャレッド・ポリス候補(民主党。2009年から同州の下院議員を5期務めました)が当選を果たし、アメリカ初のオープンリー・ゲイの州知事となりました。※
 バーモント州知事選に臨んだトランスジェンダーのクリスティン・ハルクイスト候補は、残念ながら敗れてしまいました。
 オレゴン州では、オープンリー・バイセクシュアルのケイト・ブラウン州知事が再選を果たしました。彼女は2016年、アメリカ初のセクシュアルマイノリティの州知事となっていました。
 
※2004年にニュージャージー州のジム・マッグリービー知事が、同性の愛人から関係を公にするとの脅しを受け、記者会見でゲイだとカムアウトし、直後に辞任したという事件がありました。ジャレッド・ポリスは最初からセクシュアリティをオープンにして選挙で選ばれた初の同性愛者の州知事ということになります。

 それから、LGBTではありませんが、カリフォルニア州知事選で、ギャビン・ニューサム副知事が共和党の候補を破り、当選することが確実となりました。ギャビン・ニューサム氏は、2004年2月(まだアメリカ中どこでも同性婚ができなかった時に)、サンフランシスコ市長に就任した直後、アメリカで初めて同性カップルに結婚証明書を発行しはじめたレジェンドであり、コミュニティの恩人です。2008年6月、カリフォルニア州で初めて同性結婚式が行われた際も、ギャビン・ニューサム市長がセレブラント(結婚執行人)を務めました。

 上院議員としては、ウィスコンシン州でのオープンリー・レズビアンのタミー・ボールドウィン上院議員(民主党)がめでたく再選されました。
 下院議員ですでに当選が報じられているLGBT候補者としては、カンザス州で当選したシャリス・デイビッズ氏がいます。彼女はアメリカ初となる女性ネイティブアメリカンの国会議員で、オープンリー・レズビアンでもあります。
 その他、連邦下院議員、州議会議員などでのLGBT候補の結果は、次第に明らかになってくると思われます。またあらためてお伝えいたします。
   


同性愛を公表の知事が誕生 トランスジェンダー保護の州法可決も(BBC)
https://www.bbc.com/japanese/46120767

同性愛公表の候補が州知事選勝利へ、米国初(AFP)
http://www.afpbb.com/articles/-/3196510

INDEX

SCHEDULE