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ビヨンセがGLAADメディア賞特別賞を受賞し、エイズで亡くなったゲイの叔父にこの賞を捧げるとスピーチして感動を呼びました

2019年04月04日


 ビヨンセとジェイ・Zは3月28日、GLAADメディア・アワードで特別賞のヴァンガード賞を受賞しました。
 
 メディアモニタリング団体「中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟」(GLAAD)が主催する、LGBTQ+のコミュニティにおいて著しい功績のあったメディアや人物を讃える授賞式、GLAADメディアアワードが3月28日にLAで開催され、ビヨンセとジェイ・Zが最高栄誉の特別賞であるヴァンガード賞※を受賞しました。

※ヴァンガード賞:LGBTQ+コミュニティの権利向上に著しい貢献をしたエンターテイナーに与えられる賞で、過去には、シェールやジャネット・ジャクソン、ジェニファー・ロペス、ブリトニー・スピアーズ、ドリュー・バリモアなどが受賞しています。

 ビヨンセはこれまで積極的にLGBTQ+のアーティストと仕事を行なっており、母親がレズビアンであるジェイは、ヒップホップ界で根強いホモフォビア(同性愛嫌悪)に反対を表明しています。

 ビヨンセは黒いフォーマルめの(喪服のようにも見える)ドレスに身を包み、ジェイは同性愛者のシンボルであるピンク色のタキシードを着て、ヴァンガード賞授与のステージに登りました。
 最初にジェイ・Zが、彼のアルバム『4:44』に収録された「Smile」という曲でレズビアンであることをカムアウトした彼の母親のことを讃え、「愛を広め、受容し、美しく語る、母のことを尊敬し、その後を追うようになった」と語りました。
 それからビヨンセが、このようにスピーチしました。
「私たちは「全ての人を愛そう」ということを訴えるためにここにいます。まずは近くにいる人をサポートすることから変えていきましょう。あなたは愛されていると伝え、あなたは美しいということを思い出させ、ともに語らい、守ってあげましょう。そして両親は子どもたちの真の姿を愛してあげましょう」
「私たちは、このコミュニティにおけるスティグマ(社会が押し付ける不名誉、負の烙印)を変えていく努力を続けましょう。とりわけ、黒人コミュニティ内のスティグマです。世界中の有色人種のクィアピープルが受容されるように」
「この賞は、私とソランジュの成長を助けてくれた叔父のジョニーに捧げたいです。彼は私が知る限り最も素晴らしいゲイ男性です。彼は彼の真実を生きた人でした。この国が今ほど寛容でない時代に、勇敢に堂々と生きました。彼がHIVと闘う姿を目の当たりにしたのは、私が生きてきたなかで最もつらい経験の一つです。彼がもがき苦しんだことが、若者がより自由に生きるための道を切り開くことに貢献したと思いたいです」
「LGBTQIAの権利は人間の権利です。誰を愛するかということ、自身をどうアイデンティファイするかということも、人権なのです」 
 時折、涙声になりながらエモーショナルなスピーチを行なったビヨンセ。秘密主義で知られるビヨンセが初めて叔父がエイズで亡くなったことを明らかにしたことも胸を打ち、会場からは大きな拍手が寄せられました。
 
 

ビヨンセがGLAADアワードでパワフルなスピーチ「素晴らしいゲイの」叔父に捧げたい(FRONT ROW)
https://front-row.jp/_ct/17262419

Beyoncé Honors Her Gay Uncle Who Died Of AIDS Complications(HIV Plus Magazine)
https://www.hivplusmag.com/stigma/2019/4/01/beyonce-honors-her-gay-uncle-who-died-aids-complications

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