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三ツ矢雄二さんプロデュースの「LGBT THEATER」第1弾が上演決定

2019年05月14日

 俳優、声優として活躍するオープンリー・ゲイの三ツ矢雄二さんが、自らプロデュースする演劇シリーズ「LGBT THEATER」を立ち上げ、第1弾として『MOTHERS AND SONS―母と息子―』を、7月26日(金)から、東京・サンシャイン劇場で上演することが明らかになりました。
 
 2017年1月にゲイであることをカムアウトして以降、東京レインボープライドのイベントに登場するなど、LGBTの活動にも協力している三ツ矢さん。そうしたなかで「自分には何ができるんだろうか」と考えた結果、行き着いたのが「LGBT THEATER」だったといいます。
「自分ができることって、やっぱり芝居しかないんですよね。ブロードウェイにはいいゲイの戯曲がいっぱいあるし、じゃあそれをやろうと。1本目をこれにしたのは、ゲイで笑いに走るものではなく、ちゃんとしたドラマをやりたいと思ったから。僕自身、とても感動した作品であり、LGBTの現状を知ってもらうためにもいい題材だと思ったんです」

 物語は、年の離れたキャル(大塚明夫さん)とウィル(小野健斗さん)という同性婚したカップルのもとへ、キャルの元恋人アンドレの母親であるキャサリン(原田美枝子さん)が訪ねて来るところから始まります。キャルたちはバドという子どもも育てていて、理想的な家庭を築いている一方、キャサリンは夫に先立たれ、息子のアンドレもエイズで亡くしています。
 原田さんは、そんな複雑な感情を秘めたキャサリンについて、こう語っています。
「親にとっていちばんの不幸って、子どもが先に死ぬことだと思うんです。それこそキャサリンも身を切られるほどの思いだったろうと。そういう悲しみが怒りになり、孤独になり、さらにはエイズや同性愛に責任転嫁していってしまう。ただキャルもウィルも子を育てるということにおいては、キャサリンと同じ。そのあたりの構成が、非常によくできた戯曲だと思います」

 三ツ矢さんは「LGBT THEATERをライフワークにしたい」と語ります。さらに「回を重ねていくことで、LGBTだってなにも変わりはない、普通だよということが伝われば」と展望を語ります。そのための大きな一歩、ぜひ劇場で見届けたいですね。


三ツ矢雄二プロデュース LGBT THEATER vol.1
『MOTHERS AND SONS―母と息子―』
原作:テレンス・マクナリー「MOTHERS AND SONS」
演出:三ツ矢雄二
翻訳:安達紫帆
出演:原田美枝子、大塚明夫、小野健斗、阿部カノン(ダブルキャストA)、中村琉葦(ダブルキャストB)
公演期間:2019年7月26日(金)~8月4日(日)
会場:サンシャイン劇場
チケット:7000円(前売/全席指定/税込)
 

三ツ矢雄二が立ち上げた“LGBT THEATER”の第1弾(チケットぴあ)
http://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201905100005

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