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静岡県浜松市が同性パートナーシップ証明制度の創設を検討していることが明らかになりました

2019年06月06日

 静岡新聞6月6日付朝刊のトップ面に、浜松市が、同性カップルの関係を公的に承認する「パートナーシップ宣誓制度」の創設に向け、要綱の制定を検討しているという記事が掲載されました。
 同性パートナーシップ証明制度が実現すれば、静岡県では初となります。
 
 浜松市は2020東京大会ブラジル選手団の事前合宿地となっていて、誰もが暮らしやすいユニバーサルデザイン都市を広める政府の共生社会ホストタウンにも登録されているそうです。同性パートナーシップ証明制度について市UD・男女共同参画課は「市として性の多様性を尊重し、性的少数者の生きづらさを少しでも和らげたい」と述べています。
 市は、札幌市や福岡市、大阪市など、これまで同性パートナーシップ証明制度を導入してきた自治体と同様、宣誓した同性カップルに宣誓受領書や証明カードを交付し、(結婚した夫婦のような法的権利・義務は発生しませんが)医療機関で親族の同意が必要な際や、携帯電話の家族割などのサービスを利用する際に親族とみなす社会の動きを加速させるねらいがあると見られています。
 市は、要綱でルールを定める予定で(いわゆる世田谷方式)、市議会の議決は不要ですが、市民文教委員会に報告して意見を聞く予定です。また、7月10日、パートナーシップ宣誓制度に関する意見交換会が市内で開かれます。
 年度内にも新制度の施行を目指すそうです。
 
 LGBTや医療関係者や大学関係者らでつくる浜松TG研究会の鈴木げん代表は「LGBTは同性カップルだけでなく異性のカップルもいるなど非常に多様。当事者の声を踏まえて制度を作ってほしい」と語りました。

 なお、浜松で長年、LGBTの交流会や勉強会などを開催してきた「にじいろ安場in浜松」の方に少しお話をお聞きしたところ、今回の話は青天の霹靂で(こうした当事者団体や、以前、市議会でパートナーシップ制度の提案をした議員さんなどにも全く話が伝わっておらず)、みなさん驚いているそうです。要綱がいいのか、条例がいいのか、どのような制度が望ましいのか、この制度の前にやるべきことがあるのかどうかなど、コミュニティ内で意見を取りまとめ、市に要望を出すようにしたい、とのことでした。

 また続報をお伝えしたいと思います。

 
 

LGBTカップル公認へ 浜松市、要綱制定を検討(静岡新聞)
https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/642396.html

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