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ゲイや女性を侮辱したプエルトリコ知事の辞任を求めるデモに、リッキー・マーティンが参加

2019年07月23日

 米自治領プエルトリコのリカルド・ロセジョ知事が、女性や、ゲイであるリッキー・マーティンを侮辱する発言を繰り返していたことが発覚し、7月22日、知事の辞任を求める大規模な抗議デモが起こり、リッキー・マーティンも駆けつけました。

 
 プエルトリコのメディアは7月上旬、ロセジョ知事が自治政府幹部らと交わしたというチャットアプリ上のやりとりを報道しました。その中で、プエルトリコが生んだ大スターであるリッキー・マーティンのことを「リッキー・マーティンほどの父権的抑圧は無い。リッキー・マーティンは女が期待に応えないから男とファックするような男性優越主義者。純然たる父権性だ」などと侮辱し、また、ニューヨーク州の女性政治家を「売春婦」と呼んだり、ハリケーンの被害者を中傷する内容のメッセージもあったといいます。
 ロセジョ知事は21日、謝罪した上で次の知事選には出馬しないと表明するも、辞任は否定しました。これを受けて、22日には首都サンファンで、プエルトリコ史上最大となる数十万人による大規模なデモが行われ(ちなみにプエルトリコの人口は300万人余)、リッキー・マーティンもレインボーフラッグを掲げてデモに参加し、議会にロセジョ知事の弾劾を行うよう訴えました。
 
 プエルトリコは、2年前に巨大ハリケーンに襲われ、3000人近い方が亡くなるという甚大な被害を被り、連邦政府から920億ドルの復興予算を支給されていました。が、遅々として復興が進んでいないばかりか、今月上旬、政府当局者6人が復興資金1500万ドルを横領したとして検察に逮捕を命じられており、市民の不満が高まっていました。
 リッキーはデモの現場からインスタグラムの123万人のフォロワーに向けて「汚職、ばかげている。もう、たくさんだ」「ふだんはアメリカに住んでいるが、世界に僕たちが変革を起こすことを知らせるために、プエルトリコへ来なくてはと思った。ロセジョ知事がやっていることはとても野蛮で、僕たちはうんざりしているし、怒っている」とコメントしました。
 


 
プエルトリコ知事、同性愛者ら侮辱 数十万人抗議デモ リッキー・マーティンさんも参加(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20190723/k00/00m/030/069000c

米領プエルトリコ、知事辞任求め大規模デモ 歌手R・マーティンさんも行進(AFP)
https://www.afpbb.com/articles/-/3236394

プエルトリコ 知事が同性愛者や女性を侮辱で大規模デモ(sputnik)
https://jp.sputniknews.com/world/201907236500489/

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