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ジャスティン・トルドー首相が同性愛合法化50周年記念のバンクーバー・プライドに参加し、歴史的なゲイバー訪問も行いました

2019年08月06日

 カナダのバンクーバーで8月4日(日)、カナダで同性間の性行為が非犯罪化されてから50周年を迎えたことを祝うプライドパレードが開催され、ジャスティン・トルドー首相らが参加しました。トルドー首相はまた、カナダの首相として初めてゲイバーを訪問し、ニュースになりました。

 カナダでは、1967年にエヴェレット・クリッパートという方が同性と性行為を行なったかどで逮捕され、終身刑を言い渡され、そのことをきっかけに国内で議論が沸き起こり、1969年5月に同性間の性行為が非犯罪化されました(クリッパートが釈放されたのは1971年になってからでした)
 今年のバンクーバー・プライドは、この1969年の同性愛合法化から数えて50周年ということで(たまたまストーンウォール暴動とも同じ年だったということで)、「50 YEARS & STILL FIGHTING」というスローガンを掲げていました。
 ジャスティン・トルドー首相は(ライバルである新民主党、緑の党の党首と一緒に)パレードを歩きました。バンクーバー市のケネディ・スチュワート市長らも参加したほか、ゲイに対する差別が理由で制服での参加が見送られた警察官たちも、多くがTシャツ姿で参加し、支持を表明したそうです(いい話ですね)
 沿道にはレインボーカラーを身に着けたアライの方たちも大勢集まり、パレードに声援を送った後、フードトラックで食事を楽しんだり、ビーチに繰り出したりするなど、思い思いにプライドデーを楽しむ姿が見られたそうです。観客は50万人以上に上ったそうです。


 トルドー首相はまた、パレードの前に、ゲイビレッジとも呼ばれ多くのゲイバーやクラブが軒を連ねるデイビービレッジを訪れ、人気のゲイバー「Fountainhead Pub」に現れ、中にいたお客さんたちと一人ずつ握手を交わし、一緒に写真を撮ったりしました(SNSにたくさん写真が上がっていて、みなさんいい笑顔です)
 カナダの首相がゲイバーを訪れるのはおそらく史上初と見られています。

 さらに、バンクーバー国際空港近くのリッチモンド市中心部に7月21日、LGBTQコミュニティ支援を表すレインボーカラーの横断歩道ができました(ギルバート・ベイカーが最初にデザインした8色のレインボーになっています)。バンクーバーで2013年に初めてレインボー横断歩道が設置されて以来、近郊の5市でも同様の横断歩道が次々に設置され、リッチモンドが7番目になるそうです。

 バンクーバーは2010年の冬季五輪の際に、LGBTのアスリートや家族・友人・支援者などが安心して集まれるような施設として初めて「プライドハウス」を設立した街です。また、バンクーバー近くのウィスラーというスノーリゾートでは、毎年大規模なゲイスキーイベントが開催されていて、(昨年から日本代表も参加している)MR.GAY WORLDコンテストは、このスキーイベントから始まっています。バンクーバーのLGBTコミュニティは強い結束力を誇るだけでなく、世界に新しいことを発信するような創造性に富んだ魅力を持っていると言えそうです。
 


 
バンクーバーでプライドパレード 同性愛合法化50周年祝う(バンクーバー経済新聞)
https://vancouver.keizai.biz/headline/2585/

Political leaders celebrate inclusiveness, tolerance, love at Vancouver Pride parade(CBC)
https://www.cbc.ca/news/canada/british-columbia/justin-trudeau-elizabeth-may-jagmeet-singh-vancouver-pride-parade-1.5236378

カナダ史上初?首相がゲイバーを訪問!ジャスティントルドー首相がバンクーバーのゲイビレッジにやってきたー!(ライフバンクーバー)
https://lifevancouver.jp/2019/07/news/159500.html

リッチモンド市に新たなレインボー横断歩道 プライドウイークを前に(バンクーバー経済新聞)
https://vancouver.keizai.biz/headline/2582/

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