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佐賀市で初めてパレードが行われました

2019年08月07日

 8月4日(日)、佐賀市で毎年開催されている佐賀城下栄の国まつりの「きてみん祭ビッグパレード」に参加するかたちで約10人がパレードを行いました。佐賀県では初です。
 
 佐賀城下栄の国まつりは8月3日・4日の2日間、佐賀市の中心市街地で開催され、4日には中央大通りで恒例の「きてみん祭ビッグパレード」が実施されました。これは、神輿やマーチングバンドなどとともに、市民のグループや企業なども参加申し込みをすれば歩くことができるものでした。佐賀在住のセクシュアルマイノリティである茜さん(27歳)は、「佐賀は閉鎖的なところがありカミングアウトがしづらく、LGBT(性的マイノリティ)の存在を身近に感じにくい。沿道の人たちがパレードを見てLGBTは珍しいことではないと感じてもらいたい」という思いで、このパレードへ参加することを企画し、呼びかけを行いました。
 当日はアライの方も含めて約10人がレインボーフラッグや「誰もが自分らしく生きられる社会に」という横断幕などを持ってパレードを行いました。
 茜さんは「少人数でも佐賀の街中を堂々と歩けたのがうれしい」「これを最初の一歩として毎年続けていきたい」と語りました。
 また、嬉野市の塾講師でFtX(性別が男女どちらでもないと感じるXジェンダー)の方は、「最近当事者であると自覚し、何か行動したいと思っている時にパレードを知り、思い切って参加した」「今まで遠い世界だったが、LGBTの人が自分以外にも実際にいると感じることができた。救われた感じがした」とパレードの意義を語りました。
  
 地元のお祭り(パレード)の1フロートして歩くかたちのパレードは、レインボーパレードを毎年継続的に開催することが困難だった頃(東京と札幌だけでパレードが開催されていた時代)、2005年に神戸で「発明」された画期的なスタイルです。レインボーパレードを一から立ち上げるためには、公園の使用申請や使用料の支払い、行政の後援の取り付け、警察との交渉、企業協賛集めなど、やることが山ほどあり、ハードルが高いのが実情ですが、この方式ですと、それほど苦労せずにパレードを行うことができます。神戸の後も、福岡市(博多どんたく)、沖縄市(沖縄国際カーニバル)、津市(津まつり)などでも行われてきました。

 
 なお、8月4日には、宮崎市でもパレードが初開催されました。宮崎県庁がレインボーカラーにライトアップされる1週間をレインボーウィークとして、講演会などが行われたのですが、4日に映画『パレードへようこそ』の上映会と、宮崎市役所から県庁までを歩くパレードが行われたのでした。近県からも参加があり、光る風船を持って歩いたり、レインボーカラーの県庁が見えて歓声が上がったりしたそうです。地元のLGBT団体「レインボービュー宮崎」が主催、宮崎市が共催して開催されたものです(自治体が共催するケースはピンクドット沖縄以来じゃないでしょうか。スゴいことです)(こちらにレポートが投稿されています)
 


レインボーパレード 県内初開催 「LGBTsへの理解を」 佐賀市内で4日、性の多様性訴え/佐賀(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20190801/ddl/k41/040/269000c

レインボーパレード 県内初 性の多様性アピール/佐賀(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20190805/ddl/k41/040/185000c

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