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世田谷区で同性パートナーシップ証明を受けたカップルが100組になりました

2019年08月21日

 東京都世田谷区は2015年、宣誓を行った同性カップルに受領証を渡すという形での同性パートナーシップ証明制度を全国で初めてスタートさせましたが、この8月19日、同区で宣誓を行って受領証を手にしたカップルがちょうど100組となりました。

 首都圏最多となる記念すべき100組目のカップルとなったのは、団体職員の鳩貝啓美(ひろみ)さんと会社員の河智(かわち)志乃さん。パートナー歴12年で、セクシュアルマイノリティ女性を支援するNPO活動に取り組んできましたが、昨年、事務所がある世田谷区に転入したそうです。8月19日に宣誓を行うにあたり、ちょうど100組目ということで、区役所で保坂展人区長から受領証を手渡されました。
 鳩貝さんは「制度ができたことで同性カップルの存在が可視化された。次に続く人の希望になれたら」と、河智さんは「多くの人が利用している意味と思いを考えてほしい」と語りました。

 世田谷区議として、同区の同性パートナーシップ証明制度実現をはじめ同性カップルの支援に携わってきた上川あや区議はTwitterで「世田谷区のパートナーシップ制度、100組目となるカップルは私の大切な友人たちでした。この100組目という節目に区長が直接、公的書類を交付すると知り、私も駆けつけ祝福に参加。幸せな気分になりました。心よりおめでとうございます!」と、お祝いの言葉を述べました。
 
 同性パートナーシップ証明制度は2015年11月5日、東京都渋谷区と世田谷区でスタートしました。新たに制定された条例に基づき、公正証書などの書類を提出した同性カップルに証明書を授与する渋谷区に対し、世田谷区では、条例ではなく要綱で定め、宣誓を行った同性カップルに宣誓受領証を渡すという方式で始められました。要綱は(議会の承認を待たずに)首長の判断で決められるということもあって、この「世田谷方式」を中心に、同制度を導入する自治体が全国に広がり、今では(9月からの導入が決定している西尾市、長崎市を含めて)1県7政令指定市12市5区1町に及んでいます。
 NPO法人虹色ダイバーシティは、定期的に全国の自治体にヒアリングを行い、同性パートナーシップ証明を受けたカップルがどれくらいの数に上っているのかを発表しています。7月3日現在で、合計521組だそうです(詳しくはこちら。そこから少なくとも、世田谷区で6組、熊本市でも1組はプラスになっています)。もう1000組を超えてるんだ、すごい、おめでとう!と思う方もいらっしゃるでしょうし、人口比で言うとまだ少ないよね…やはりカミングアウトの壁は高いのかな、と思う方もいらっしゃることでしょう。いずれにせよ、こうして全国での認定の件数を伝えていただけるのは、とても有意義ですし、ありがたいことです。
 今後さらに、同性カップルを承認する自治体の動きが広がりを見せ、(台湾のように)同性婚実現へとつながるといいですね。
 
 

同性パートナー制 世田谷区で100組目(東京新聞)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019082002000222.html

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