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香川県丸亀市で中四国初のレインボーパレードが開催されました

2019年08月26日

 8月25日、香川県丸亀市で中四国初のレインボーパレードが開催され、予定していた人数を大幅に上回る約200人が全国から集まり、市内をカラフルに行進しました。
 代表をつとめた藍川逸美さんは「勇気を出して声を上げたメンバーを陰で支えてくれる人たちのおかげで、今日を迎えることができました。言葉では言い表せないくらいの感謝の気持ちです」と語りました。

 香川県三豊市が同性パートナーシップ証明制度の導入を目指す方針を明らかにしましたでもお伝えしましたが、丸亀市は2016年に同性パートナーシップ証明制度の導入を検討しはじめ(梶正治市長は「(制度利用者の)数が多い必要はなく、1組でもいるなら導入したい」と語っています)、LGBTへの理解を広げようとポスターを作成して学校や企業に配布するなど準備を進め、2018年には要綱をまとめましたが、市議会議員たちから反発の声が上がり、見送られることとなりました。
 そんななか、地元の丸亀商工会の矢野秀典さん(LGBTの友人がいるアライの方)が、藍川さんに「丸亀でパレードをしないか」と持ちかけ、パレードが開催されることになったそうです。
 香川県では、1990年代半ばから藤田博美さんらが「プラウド香川」を立ち上げ、2005年からは毎年「香川レインボー映画祭」を開催しています。2016年にはFtMトランスジェンダーの方たちが「あしたプロジェクト」を立ち上げました。三豊市在住の田中昭全さんと川田有希さんは、同性婚訴訟の原告になっています。そうした方たちのサポートもあり、藍川さんら丸亀在住の当事者の方たちが、中四国初のレインボーパレードの開催を実現させました。

 丸亀城下町は伝統を重んじる古い家が多いと聞き、パレードについて反対される心配をしていた藍川さんですが、パレード前に商店街で挨拶をしに行くと、「許可取ったらみんな何も言わないよ!」「頑張ってね!」とほとんどの人が応援してくれたそうです(いい話!)
 様々な人が身近に感じられるお祭りを通して、LGBTの存在も身近に感じてほしいと話す藍川さん。同時に、差別や偏見を怖れカミングアウトできない当事者への励ましや、近隣の地域への刺激にもしたいといいます。
「怖がらなくてもいいんだよっていうのを、私たちオープンにしている人たちは言いたいし、怖がっている人たちがいるから、理解してくれる理解者の人たちを増やしたい。アライの人たちにも、普通に接してくれたらいいよというのを伝えたいですね」
 
 会場には梶正治市長も駆けつけ、「こうしたパレードが市内で開かれるのは大変良いことだと思う。市を挙げて支援をしていきたいが、制度が通らなかったのはこうした啓発が足りてなかった面もある」と語りました。
「当たり前のことだと思っていたら、市議会では当たり前のことじゃなかった。みんな同じ人間で、つらいとかつらくないとかは関係なく、同性同士でも異性同士でも、同じように制度が整っていないこと自体がおかしいと思う」
 今後は、同性パートナーシップ証明制度の導入が検討されている県内の三豊市などの動きに沿いつつ、再検討の機会を窺うそうです。

※近日中に、パレードのレポートをお届けする予定です。



性的少数者への理解を 中四国で初のレインボーパレード 香川・丸亀市(瀬戸内海放送)
https://ksb.co.jp/newsweb/index/14576

香川)丸亀で「レインボーパレード」(朝日新聞)
https://digital.asahi.com/articles/ASM8P569HM8PPLXB009.html

「地方にも身近なところにも、LGBTはいる」中四国初のレインボーパレードが香川で開催(ハフィントンポスト)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/marugame-rainbow-parade_jp_5d62423ee4b02cc97c8ee735

ハイタッチして「ハッピープライド!」中四国でレインボーパレードが初めて開かれた日はこんな1日だった(ハフィントンポスト)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5d622ca6e4b0b59d2575d4b9

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