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台湾での国際カップルの同性婚の権利を求め、当事者と同性婚団体が行政処分不服申し立てを行うことになりました

2019年10月02日

 10月1日、外国籍の同性パートナーとも結婚できるようになることを目指し、台湾伴侶権益推進連盟が司法手続きに入る同性カップルをサポートすることを明らかにしました。4つの事例について個別に進める方針で、婚姻届を受理しない台北市に行政処分への不服を申し立てます。


 台湾では今年5月、アジアで初めて同性婚が実現しました。が、パートナーが外国籍の場合は、相手の国も同性婚を認めていなければ結婚できないという制限が残りました。
 
 8月に掲載された「台湾のアジア初の同性婚法制化 手放しで喜べない課題も」という記事では、現地で日本語教師をしている日本人の有吉英三郎さんと、台湾人で心理カウンセラーをしている盧盈任さんが高雄市で結婚披露宴を行い、家族らから祝福を受ける姿が紹介されていました。しかし、同性婚法制化を見越して昨年から披露宴の準備を進めてきたお二人は、政府から結婚が認められず、はしごを外されてしまったのです。

 台湾伴侶権益推進連盟は10月1日、ともに男性である国際カップルと一緒に台北市中正区戸政事務所(区役所)を訪れました。カップルは婚姻届を提出したものの、受理されませんでした。
 同団体の陳明彦常務監事は、「結婚は人々の自由であり基本的人権だ。結婚するかどうか、誰と結婚するか、その権利は保障されるべきだ」と訴えました。
 許秀雯常務監事は、「同性カップルの国際結婚を認めるのに法改正は必ずしも必要ではない」と指摘しました。「渉外民事法律適用法第8条によれば、国内の公序良俗に反する外国法の適用を行政機関は拒むことができる。結婚の自由や法の下の平等が憲法で保障されている以上、行政機関は同法第8条を適用すればよいのだ」 
 
 こうして台湾では、完全な結婚の平等を求め、さらなる運動が始まりました。
 日本(をはじめ台湾以外の全アジア)のような同性婚が認められていない国の人とも同性婚が認められる日は、きっとそれほど遠くないでしょう。
 台湾人と日本人のゲイカップルが晴れて結婚できるようになったあかつきには、たくさんの結婚式が行われ、その友人たちが台湾に行って祝福したり、台湾はなんて素晴らしいんだろうと思い、移住したいと思う方も増えるかもしれません。日本も早くそういう国になるといいですね。
  
 

外国人とも同性婚を 国際カップル、行政処分不服申し立てへ/台湾(フォーカス台湾)
http://mjapan.cna.com.tw/news/asoc/201910020006.aspx

台湾のアジア初の同性婚法制化 手放しで喜べない課題も(朝日新聞)
https://globe.asahi.com/article/12572501

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