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2023年のワールドプライドはシドニーで開催、南半球初、アジア太平洋地域でも初となります

2019年10月20日

2023年のワールドプライドの開催地(HOST CITY)を決めるInterPrideの会議がアテネで開かれ、オーストラリアのシドニーが選ばれました。南半球で初、アジア太平洋地域でも初となります。

 ストーンウォール50周年を記念して、マドンナやレディー・ガガなどの有名アーティストが集い、パレードは深夜まで及び、超ビッグなクラブパーティが多数開催されるという史上最高級のプライドイベントとなったニューヨークのワールドプライド※も記憶に新しいところですが、このたび、2023年のワールドプライド開催地がシドニーとなることが決まりました。

※ワールドプライド:毎年、6月のプライド月間を中心に世界各地でプライドパレードが開催されていますが、それらとは別に、世界レベルでLGBTイシューをプロモートするべく、InterPrideという団体が2000年にローマでワールドプライドを初開催しました。以後、数年に1回のペースで欧州や北米のいろんな都市で(持ち回りで)ワールドプライドが開催されています。パレードはもちろん、ゲイタウンでの大規模なフェスやクラブパーティ、様々なカルチャーイベントも併せて開催されるような一大イベント、世界規模のビッグなLGBTの祭典です。

 次回のワールドプライドは2021年にデンマークのコペンハーゲン&スウェーデンのマルメーで開催されることが決まっていますが、その次の2023年の開催地をめぐって、アメリカのヒューストン(テキサス州)、オーストラリアのシドニー、カナダのモントリオールが名乗りを挙げ、(まるで五輪のように)コンペが行われてきました。この10月20日、InterPride参加団体(東京レインボープライドなども参加しています)がアテネに集まって会議が開かれ、各候補地によるプレゼンと、参加団体による投票が行われ、シドニーが勝利しました。
 ワールドプライドが南半球で開催されるのは初で、また、アジア太平洋地域で開催されるのも初です。
 LGBTQ NATIONの記事によると、「ワールドプライドはただのスゴいお祭りではなく、苦しんでいるLGBTQの人々の生活を変え、真の多様性を生み出すためのものだ。アジア太平洋地域では、このニーズは本当に大きい。オーストラリアはこれまで、LGBTの権利やHIV/AIDSについて目覚ましい成果を挙げてきた。しかしまだまだ世界に知られていないし、もっと世界がこの地域に目を向けるよう努め、次のレベルへと移行することが望ましい」とのことです。
 ちなみに2023年シドニーのテーマは「恐れることなく」だそう。豪州のみならず、地球の東側(アジア太平洋地域)に住むクィアピープルが直面している問題にスポットを当てるものとなるそうです。



 ご存じの方、体験した方も少なくないと思いますが、シドニーでは毎年「シドニー・ゲイ&レズビアン・マルディグラ」という大規模なプライドイベントが開催されており、3月第1週の週末に、世界一の派手さと言われるパレードや数万人規模のアフターパーティ(必ず有名アーティストがゲストで登場します)で盛り上がりを見せます。ワールドプライドとなるとさらに派手になり、5夜連続くらいでビッグなパーティが繰り広げられたり(ゲイゲームズの時もそうでした)、特別なイベントも催されると予想されます(それこそ、またカイリーが来て歌ってくれたりするのではないでしょうか)。日程は例年の感じでいくと、2023年の3月1日〜5日頃になると予想されます。







  


 ちなみに、さらにその次の2025年は、これからコンペが始まるわけですが、台北で同性婚が実現し、また、台北や東京のプライドが15万人規模で盛り上がるようになり、RWCや2020東京大会で日本に世界の注目が集まっている(プライドハウス東京の実績も積み重ねられている)今、台北や東京が2025年の候補地として名乗りを挙げ、アジア初を目指すという展開も、十分ありえます。いつか、ワールドプライドやゲイゲームズが東京で開催される(東京に「世界がやって来る」)日が来るといいですね。
 
 
World Pride 2023 will take place in Sydney, Australia. Here’s why that matters so much(LGBTQ NATION)
https://www.lgbtqnation.com/2019/10/world-pride-2023-will-take-place-sydney-australia-heres-matters-much/
 

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