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台北で同性婚法成立後初の台湾同志遊行が開催され、約20万人が参加しました

2019年10月28日

 台北で10月26日、同性婚実現以降初となる台湾同志遊行(Taipe LGBT Pride)が開催され、全世界から集まった約20万人(主催者発表)が盛大に行進しました。



 台湾では今年5月、アジアで初めて同性婚が実現し、歴史的な年となりました(9月末までに2155組の同性カップルが結婚したそうです)。しかし、養子縁組についてはカップルのどちらかに血縁関係がある子どもに限る(双方の親戚と親族関係が生じない)、台湾人どうしまたは台湾人と母国で同性婚が認められている国の人の同性婚でなければ国際結婚が認められないなど、異性婚と平等ではない部分が残り、課題となっていました。今回のパレードでは「愛に国境はない」と声を上げる方たちの姿もありました。
 それと同時に、ストーンウォール50周年のニューヨークがそうであったように「おめでとう」という祝福の雰囲気で、過去最高に晴れやかでお祭り感のあるイベントとなりました。
 パレードの参加者数も過去最大で、内外から200を超える団体、約20万人が参加しました。例年とは異なり、市政府前広場から出発し(市政府前広場ではブースがたくさん並ぶレインボーマーケットやファミリーのためのフェスが開催されていました)、全フロートが同じルート(忠孝東路)を歩いて、凱達格蘭大道(総統府前広場)に向かうという形でした。
 パレードには、今年で7回目となる東京レインボープライド(TRP)のフロートも参加し、台湾の同性婚実現を祝福するとともに「日本も台湾に続こう」と訴えました(お揃いのTシャツに「婚姻平等の台湾に日本もついていく」と中文で書かれていました)。これまで7回も参加してくれたことへの感謝でもあり、次は日本でも!というエールでもあったと思いますが、今回、TRPフロートは青(前から5番目)のグループの先頭を飾るという栄誉にあずかりました。DJがクラブミュージックで盛り上げ、ドラァグクイーンが乗ったTRPフロートは、たくさんの参加者を楽しませていました。

 台湾の蔡英文総統は10月27日、Twitterで「このパレードは愛を愛で祝うものです。私たちの仕事は始まったばかりですが、私たちはすべての人の幸福に対する平等な権利の保障に尽力します」と述べ、パレードを祝福しました。


 なお、今年初めて、台湾同志遊行の前夜、台灣跨性別遊行(Taiwan Trans March)が西門町で開催されました(「台北の原宿」とも言われる西門は、駅前に市が後援するゲイエリアのほか、アジア初のレインボー横断歩道が設置されたことでもシンボリックな街となっています)。台湾同志遊行を主催する台灣同志諮詢熱線協會が主催したもので、トランスジェンダーが直面する様々な困難のことなどを訴えました。




同性婚が認められた台湾 20万人参加のLGBTパレード(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191026/k10012151781000.html

欧米、香港からの参加者も アジア最大級 台北LGBTパレード(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20191026/k00/00m/030/272000c

台湾でLGBTパレード 同性婚法成立後初(AFP)
https://www.afpbb.com/articles/-/3251686?pid=21784902

台北でLGBTパレード 過去最多17万人が「同性婚元年」祝う(フォーカス台湾)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201910260006.aspx


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