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奈良県大和郡山市が同性パートナーシップ証明制度導入へ 

2019年11月29日

 奈良県大和郡山市は11月28日、同性パートナーシップ証明制度を来年4月に導入することを発表しました。 
 市は、婚姻制度と異なり、関係を法的に保護するものではありませんが、市が公認し、寄り添う姿勢を示すことで、本人たちの生きづらさや不安が軽減されることを目指しています。上田清市長は「多様性が認められ、共に生きるような地域にしたい」と語っています。

 大和郡山市は今春、市男女共同参画基本計画の改訂で「多様な性への理解促進と支援の充実」を加えました。8月には独自のレインボーマーク(市のシンボルである金魚があしらわれています)や啓発パンフレットなどを作っています(詳しくはこちら)。今回の「市パートナーシップ宣誓制度」の導入もその一環で、これまで結婚が認められていなかったカップルが相互にパートナーであることを宣誓し、市が宣誓書受領証(証明書)を交付するものです。
 市の報道資料(こちら。PDFです)によると、制度導入の背景として、「『多様な性』について社会的な理解が進まず、当事者は、いわれのない偏見や差別にさらされています。自分らしく生きることができずに苦しんでいる方も少なくありません。本市においても、当事者に対する正しい理解と、適切な支援が求められるところです」「本制度の導入により、性的マイノリティの方々が抱える生きづらさや不安が少しでも解消され、ひいては、すべての人の人権が尊重され、多様性が認められる共生社会の実現に寄与することを期待するものです」と謳われています。
 対象者の要件や、宣誓に必要な書類(住民票や戸籍抄本など)は、他の自治体と同様です。
 宣誓の手続きの流れは、まず、市役所の窓口に来ていただくか、電話かメールで宣誓日時を予約する、それから、お二人でご来庁いただき、市役所で市職員が立ち会いのもと、宣誓書と確認書に記入し、必要書類を提出し、本人確認などの審査が通れば、カードサイズの宣誓書受領証が渡されるというかたちです。今後、要綱を定めるそうです。

 なお、大和郡山市では、人権週間に当たる12月7日(土)にトランスジェンダーのボクサー、真道ゴーさんを招いてイベントを開催するそうです。

 
奈良)パートナーシップ宣誓制度導入へ 大和郡山(朝日新聞)
https://digital.asahi.com/articles/ASMCX4K85MCXPOMB00F.html

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