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世界で初めての同性結婚式を執り行なった草間彌生さんのドキュメンタリーが公開中

 現在公開中のドキュメンタリー映画『草間彌生∞INFINITY』は、天才芸術家・草間彌生さんの知られざる人生を明らかにした作品ですが、その中で、実はストーンウォール以前の1968年、草間彌生さんが世界で初めての同性結婚式を執り行なっていたことも描かれているそうです。



 1929年松本市に生まれた草間彌生さんは、京都市立芸大を卒業後、東京で個展を開くなどしますが、1957年、単身渡米し、ニューヨークでアート活動を始めます。巨大なキャンパスを網目で埋め尽くす作品や、白いペニスをかたどったソフト・スカルプチャー(柔らかい彫刻)、ゲイの裸体のモデルにボディペインティングを施すゲリラ的パフォーマンス(同性愛や性の解放を訴えるものだったそう)などによってアート界で注目を集めます。
 草間さんは1968年、「ホモ・セクシャル・オージー」という映画を製作した後、11月25日にグリニッジ・ビレッジ(ゲイバー『ストーンウォール・イン』などもあるゲイタウン)のロフトで《ホモセクシャル・ハプニング&ファッション・ショー》を開催し、世界初の同性結婚式を執り行いました。その時のプレスリリースの文面でをご紹介します。
「これは、アメリカ合衆国において初めて行われる同性結婚式です」「結婚式は、草間彌生が執り行う予定です。彼女は自由の女神像やニューヨーク証券取引所など様々な公共の場所で行われた屋外の裸のハプニングで広く知られています。彼女の造る彫刻や絵画は、ヨーロッパやアメリカの現代美術館で展示されています。同性結婚式の衣装も彼女がデザインしました」(「Did Yayoi Kusama conduct the first gay wedding?」より)
 
 『草間彌生∞INFINITY』のパンフレットで、横浜美術大学教授の宮津大輔氏は「現在のLGBTQの到来を既にこの時代に見通していたかのようだ」と述べています。

 ちなみに草間彌生さんは1984年、ニューヨークのゲイの男娼を主人公に『クリストファー男娼窟』という小説を発表し、新人文学賞を受賞しています。「N.Y.、クリストファー街の夜、男娼は恋を囁き、情欲に身を委ねる。金のために身を売るヘンリーの、虚ろな慚愧。ドラッグに溺れた男娼が見たものは―」(amazon「BOOK」データベースより)

 映画『草間彌生∞INFINITY』は、渋谷「WHITE CINE QUINTO」ほかで上映中です。


草間彌生∞INFINITY』 Kusama: Infinity 
2018年/アメリカ/監督:ヘザー・レンズ/出演:草間彌生ほか
 

 

草間彌生の“激動の半生”とは――なぜ彼女は「水玉の女王」になったのか(女子SPA!)
https://joshi-spa.jp/968476/2

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