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高松市が来年4月から同性パートナーシップ証明制度を導入、三豊市でも年明けからスタート

2019年12月04日

 香川県高松市は、同性のカップルに結婚に相当する関係を認める「パートナーシップ宣誓制度」を、2020年4月から導入する方針を明らかにしました。12月3日の定例会見で高松市の大西市長が発表しました。
 
 「パートナーシップ宣誓制度」は申請があった同性カップルに対し、結婚に相当する関係を認める証明書を市が発行するものです。証明書に法的な効力はありませんが、市営住宅の申し込みや市が運営する「みんなの病院」での手術の同意などで家族同様の扱いを受けられます。利用できる医療機関を増やすため、市は医師会などにも働きかける予定です。
 対象となるのは、ともに市内在住か市内へ転入予定の20歳以上のカップルです。

 高松では、パレードこそ行われていませんが、1995年にプラウド香川が発足し、2005年からは香川レインボー映画祭が開催されています(日本で2番目か3番目くらいの歴史を誇ります)。つい先日、11月30日に第15回を記念する香川レインボー映画祭が行われたところです。
 また、昨年には、「OUT IN JAPAN」の撮影会と写真展が開催されています。
 
 プラウド香川という地元の当事者団体の働きかけも功を奏したのでしょう、高松市では2016年策定の第4次たかまつ男女共同参画プランにLGBT施策が盛り込まれました。市の公式サイトには「LGBT(性的少数者)」というページが設けられ、「一人一人の存在をかけがえのないものとして認め合い、多様性を理解し合い、人格が尊重され、個性と能力を発揮して心豊かに生きる社会の実現に向けて、性同一性障がい者など性的マイノリティ(性的少数者)であることを理由とする偏見や差別の解消に向けた啓発活動に取り組んでいます」と謳われています。この方針のもと、高松市は2016年からPROUD香川と協働で「LGBT~性的少数者ってなんだろう?」という出張講座とパネル展を行い、市民の方々にLGBTについての啓発を行ったり、教職員向けのパンフレットを製作するなどしてきました。また、各会場にてアンケート調査を行い、一般市民の方や性的マイノリティ当事者の声を聞きました。加えて、LGBTとの意見交換会を開き、そこで出された要望なども受けて、このたびの同性パートナーシップ証明制度の導入が決まったということのようです。
 
 四国の自治体では、2020年1月に導入する三豊市に続いて2例目となる見通しです。

 その三豊市では、2020年1月1日から制度を施行することが昨日、明らかにされました(市議会定例会で山下昭史市長が明らかにしたものです)
 対象は同性カップルをはじめとする性的マイノリティを含む(一方がトランスジェンダーだったりする)成人のカップルで、市内在住か転入予定であることなどが条件です。宣誓すれば証明書やカードが交付され、市営住宅に家族として入居できるほか、病院での面会や治療説明、手術の同意などが受けられます。
 
 

高松市もパートナーシップ宣誓制度(日テレNEWS24)
http://www.news24.jp/nnn/news164130289.html

高松市も同性カップル「パートナーシップ宣誓制度」 証明書発行し結婚相当の扱い 来年4月から(KSB 瀬戸内放送)
http://www.ksb.co.jp/newsweb/index/15651

三豊市がパートナーシップ宣誓制度導入(RNC 西日本放送)
http://www.rnc.co.jp/nnn/sp/news164130164.html?fbclid=IwAR3wYcyXpEdwJVermTqeS9uQM81FnNqNsa5_f773hgkoOeNRtB8swqkG7Gw

同性カップルも公式に…香川初のパートナーシップ制度導入へ【香川・三豊市】(FNN)
https://www.fnn.jp/posts/5921OHK

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