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ジョナサン・ヴァン・ネスが英国版『コスモポリタン』の表紙に! 女性ではない人物が単独で表紙を飾るのは35年ぶり

2019年12月05日

 『クィア・アイ』のファブ5の一員として世界的人気を誇るジョナサン・ヴァン・ネスが、英国版『コスモポリタン』の表紙を飾りました。女性ではない人物がソロでカバーを飾るのは実に35年ぶり、ボーイ・ジョージ以来の快挙だそうです。
 
 マライア・キャリーをはじめとするトップセレブや、プラスサイズモデルのテス・ホリデーなど、多様な人々を表紙に起用してきた、英国版『コスモポリタン』。12月5日(現地時間)発売の同雑誌に登場したのは、大人気番組『クィア・アイ』に出演するジョナサン・ヴァン・ネスです。2012年にワン・ダイレクションの5人が同雑誌の表紙を飾りましたが、女性ではない人物がソロで表紙を飾るのは、35年前にカバーを飾ったカルチャークラブのボーイ・ジョージ以来だそうです。

 今回ジョナサンを表紙に選んだことについて、編集長はこのようにコメントしています。
「ジョナサンは温かくて、面白くて、意見を持っていて、親切で勇敢。読者の共感を呼ぶ性格の持ち主です。彼は「自分らしさ」を愛するよう、人々の背中を押してくれています。そして彼の言う『日々の生活で自分をもう少しだけ愛せるように』というのは、私たちコスモポリタンが掲げているテーマでもあります」

 ジョナサンが表紙を公開したのは、自身のInstagramで、世界エイズデーについて「自分のHIVのステイタスについて書くのは怖いけど、もっと怖いのは、HIVについての知識が欠如した状態が続くこと」「U=Uについて話す機会を与えてくれたジミー・キンメルに感謝!」「みんな、PrEPって知ってる?」と投稿した翌日のことでした。
 ジョナサンは今年の9月24日(現地時間)に発売された自身の回顧録『Over the Top』の中でHIV感染を公表。同誌のインタビューでは、「これは始まりに過ぎない。私は、HIVに対して未だに多くの誤解があり、センセーショナルな表現をされていると実感しています。治療を受ける過程に関するスティグマ(嫌悪感)と難しさが、それを作り出している。私のやるべきことは、まだ始まったばかりです」と語っています。
「私は、女性とLGBTQ+の人々の平等な権利と保護を望んでいます」

 また、今年の6月には世界的に有名なオシャレ系LGBTマガジン『Out』のインタビューで、自身のジェンダーが「ノンバイナリー(Xジェンダー。典型的な女性/男性に当てはまらない)」に変わったことを明らかにしました。
「歳を重ねるごとに、自分がノンバイナリーであると思うようになりました。私は一つのジェンダーに当てはまらない。男性の気分の日もあるし、女性の気分の日もあります。ジェンダーは多くの場合、人を見分けることに使いますが、それは社会が作り上げた概念であって、私にはなじまない気がします」
 ジョナサンは、女性のために作られたスカートやハイヒールを着用することで、自身の女性的なジェンダーを表現しているといいます。一方で、「化粧をしたり、女性の服を着ることで、女性であるというタイトルを持っていることにはならない」ともコメントしています。


 『クィア・アイ in Japan!』でも日本の多くの視聴者をトリコにしたであろうジョナサン・ヴァン・ネス。ゲイでありHIV陽性でる自分を肯定し、オープンに生き、自分と同じような悩みを抱える人たちのため、より良い社会になることを願ってメッセージを送り続けているジョナサンの今後の活躍にも注目しましょう。

 


『クィア・アイ』のジョナサンが、女性誌の表紙に選ばれた理由(コスモポリタン)
https://www.cosmopolitan.com/jp/entertainment/celebrity/a30095063/queer-eye-s-jonathan-van-ness-makes-history-with-cosmopolitan-u-k-cover/

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