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さいたま市の同性パートナーシップ証明制度は来年4月からスタート、川越市や越谷市も導入に向けて動き出しました

2019年12月22日

 さいたま市が同性パートナーシップ証明制度の導入を決定というニュースをお伝えしたのは昨年7月のことでしたが、このたび、ようやく日程が決まり、来年4月1日から施行されることが明らかになりました。

 市が創設するのは「さいたま市パートナーシップ宣誓制度」です。20歳以上の性的マイノリティが互いを人生のパートナーとし、継続的な共同生活を行うと約束したことを市職員の前で宣誓すると、宣誓書受領証が交付されるものです(いわゆる世田谷方式です)。受領証を提示することで、同居する賃貸住宅を借りやすくなるなどのメリットが期待されます。

 市人権政策・男女共同参画課によると、2018年の市議会6月定例会で制度創設を求める請願が採択されたことを受け、市民から意見を募り、制度開始に向けて準備を進めてきました。新制度は首長の権限で導入できる要綱を定めて実施する形となるため、議会の議決は必要ありませんが、市はすでに市議会市民生活委員会にも報告し、特に異論はなかったといいます。
 同課の担当者は「制度を設けることで、性的少数者の方にとって生きやすい社会をつくりたい」と語りました。

 埼玉県ではレインボーさいたまの会が県内のたくさんの市区町村に対して一斉に請願や要望書を提出するなどしてきました(このように県内の当事者の方たちが集まって協力しあい、多くの自治体に同時に働きかけを行っているケースは、埼玉県だけではないでしょうか)。その結果、請願が採択された自治体は多く、また、導入に向けた検討が始まっている自治体も複数ありますが、制度の施行の時期が明らかになるのは、今回のさいたま市が初めてです。
 埼玉県内では、さいたま市のほかにも、川越市で要綱の形で来年度中の制度開始を目指しているそうで、26日まで素案の意見募集(パブリックコメント)が実施されています。また、12月19日には、越谷市議会で請願が採択され(県内で16例目だそう)、要綱に定める形で創設への準備を進めているそうです。
 レインボーさいたまの会の共同代表で当事者の岩井紀穂(かずほ)さんは、「人を好きになるのに理由がないように、同性愛も性的嗜好ではないことを知ってもらうため、活動を続けていきたい」と語っています。

 なお、川越市では、今月27日に「レインボーディスコナイト」が、そして2020年1月25日に埼玉県初のレインボーパレード、虹色の式典、スポーツグランプリ・レインボー協賛ブースイベント「SAITAMA RAINBOW PRIDE 2020」が開催される予定です。

 

パートナーシップ制度 さいたま市、4月開始へ 性的少数者、宣誓で書類交付(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20191220/ddl/k11/040/043000c

LGBT「パートナーシップ制度」 さいたま市、4月1日開始(東京新聞)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201912/CK2019122102000143.html

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