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6月の上海プライドフェスティバルは予定通り開催されるそうです

2020年04月18日

 全世界でプライドイベントが中止や延期になっているなか、上海プライドフェスティバルが予定通り6月に開催されることが発表されました。

 中国では新型コロナウイルスの流行が落ち着き、すでに人々は仕事に復帰し、社会生活を送ることができています。
 今年12周年を迎える上海プライドフェスは、予定通り6月12日から21日にかけて開催されるそうです。
 世界のプライドイベントの多くが中止や延期を余儀なくされていることを受けて、上海プライドは今年、「Raise the Pride」というテーマを掲げます。

「今年は特別に不確定要素が多かった年ですが、私たちのコミュニティの灯をともし続け、受容と多様性を祝うことの重要さは、かつてないほど高まっています」と、主催者は語ります。
「『Raise the Pride』というテーマが反映するのは、私たちのコミュニティのアイデンティティの宣言であり、True Colorを飛翔させることです」
「私たちの世界の分断が進みつつあるこの時に、私たちは愛、友情、コミュニティ、プライドという私たちを結びつけるものにフォーカスしたいと願っています」
 
 上海プライドは、中国で最も長く続いてきたプライドイベントです。パレードすることは許可されませんが、その代わり、いろんなイベントが開催されます。
 初日の12日には「プライド・アート」がオープンし、ペインティングやフォトシュートが行われて、アート展が始まります。
 13日には「プライ・ラン」が行われ、そのあと「ピンク・ブランチ」、午後にははワークプレイスに関するシンポジウムが開かれます。
 14日には映画祭が始まります。中国やアジア各国のLGBT映画が上映されます。
 17日には、国際反ホモフォビアデーの意味もかねて「レインボー・バイク・ライド」が開催。レインボーの6色の服を着て市内の6ヵ所から自転車で出発し、最後に合流するそうです(ある意味、パレードみたいなイベントですね)
 上海プライドは21日の「プライド・トーク」でフィナーレを迎えます。参加者が自分語りをする親密なイベントです。

「上海プライドは数え切れないくらいの障害を乗り越えてきました。私たちは政府が要求するすべての安全性のガイドラインを遵守しつつ、コミュニティの祝福と多様性という喜びを参加者にもたらすことができると確信しています」
 

 なお、昨年5月末〜6月初日に開催されたソウルのパレード(クィア・カルチャー・フェスティバル)は、安全性に考慮して、8月下旬~9月下旬に延期されたそうです。
 10月31日開催とアナウンスされている台湾同志遊行(Taipei LGBT Pride)は、今のところ予定通りに行われるようです。
 東北などで上半期に予定されていたパレードの多くも、下半期に延期となっています。
 早く新型コロナウイルスの流行が収束し、秋にはこうしたイベントに参加できるようになっているといいですね。
 
 
参考記事:
One Pride will be going ahead in June… in China(GAY STAR NEWS)
https://www.gaystarnews.com/article/one-pride-will-be-going-ahead-in-june-in-china/

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