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【追悼】『バットマン・フォーエヴァー』『オペラ座の怪人』などの監督、ジョエル・シュマッカー

 アメリカの映画監督、脚本家、映画プロデューサーのジョエル・シュマッカーが6月22日、がんで亡くなりました。享年80歳でした。

 ジョエル・シュマッカーが手がけた『バットマン・フォーエヴァー』はティム・バートン版よりも明るめの作風で大ヒットを記録しましたが(ニコール・キッドマン、ドリュー・バリモアなどゲイ好みなキャスティングもよかったです)、続く『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』はジョージ・クルーニーをセクシーに見せすぎたり(バットスーツの乳首が誇張されていたり)、はちゃめちゃなテイストを前面に出し過ぎたことで、評価が分かれる作品となってしまいました(ゲイ的には楽しめると思うんですけどね…)
 2004年の『オペラ座の怪人』は、日本でも入場待ちの行列ができるほどの大ヒットを記録しました(『オペラ座の怪人』も鉄板のゲイテイスト作品ですよね。ジェラルド・バトラーの起用もナイスでした)
 おそらくジョエルがド直球にゲイを描いた映画として記憶されるのは『フローレス』です。ドラァグクイーンと(もともとホモフォビアが強かった)警官との友情を描いた、ハートフルな作品です。いい映画です。
 ジョエルは脚本家としても活躍していて、『オズの魔法使い』を黒人のキャストでミュージカル化した『ウィズ』の映画版(ダイアナ・ロスやマイケル・ジャクソンが出演)の脚本もジョエルが書いたものでした。ホイットニー・ヒューストンの遺作となった『ホイットニー・ヒューストン/スパークル』の原作も、ジョエルが書いた作品です。
 
 ジョエル・シュマッカーのゲイとしてのプライベートな話はほとんど明らかになっていないようです(『Advocate』のようなLGBTマガジンではこうした追悼記事の中で必ずパートナーのことが書かれるのですが、全く記述がありませんでした…)。ただ、彼のゲイとしての感性やテイストは、そのフィルムのあちこちに刻まれ、永遠に息づいています。たくさんの楽しい映画や脚本をプレゼントしてくれたことに感謝申し上げたいです。ご冥福をお祈りします。


 
参考記事:
Joel Schumacher, Gay Director of Lost Boys, St. Elmo's Fire, Has Died(Advocate)
https://www.advocate.com/people/2020/6/22/joel-schumacher-gay-director-lost-boys-st-elmos-fire-has-died

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