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全長約50mの手編みのレインボーフラッグがアンダルシアの小さな町を彩りました

2020年07月08日

 スペイン南部、アンダルシア州コルドバ県のアギラル・デ・ラ・フロンテラという人口約1万3000人の小さな町で、全長50mを超える手編みのレインボーフラッグが誇り高く掲げられました。6月のプライドに間に合うよう、外出禁止期間中に地元の13人の女性が2ヶ月半かけて編んだものだそうです。
 
 

 COVID-19がスペインで猛威を振るっていた3月、アギラル・デ・ラ・フロンテラに住むカルメン・ロメロさん(59)と近所の住民たちは、マスク作りに励んでいました。ところが、マスクの数が足りるようになってしまい、ロメロさんたちは今度はレインボーフラッグを編む作業に取りかかりはじめました。
 このプロジェクトは、地元町役場の発案によって、実施されることになりました。役場の担当者カルメン・スレラさんは、「私たちの町で世代を超えて、平等を訴えかけるものになりました」と語ります。12人のボランティアを募り、チャットアプリ「ワッツアップ」でグループを作って、全体をつなげる前に1人長さ13m、幅2.5mの布を編むように依頼しました。毛糸玉24個分の材料費は600ユーロほどだったそうです。13人がかりで2ヶ月半を費やし、できあがったそれぞれのパーツを集めて巨大な6色のレインボーフラッグが仕上げられました。

 スレラさんは『エル・パイス』紙に「旗を飾る前日深夜2時まで旗を編んでいました。孫に巨大なマフラーを編んでいるような感じでした」と語りました。
 ロメロさんは、「外出禁止期間中の、一番の楽しみでした」と振り返ります。「小さい頃から編み物は得意だった。私は赤とオレンジの部分を担当したんです」
 チームメンバーのマノリ・ムリアナさんは、このプロジェクトが外出禁止期間中の助けになったと語りました。「誰かの役に立ってると感じられることがあって本当によかった。私たち自身も励まされました」
 
 このレインボーフラッグは、農村地帯のLGBTQコミュニティの支援の象徴として、夏の間ずっと掲げられる予定だそうです。

 
 
参考記事: 
その長さなんと50m! 手編みのレイボーフラッグがスペインの町を彩る(クーリエ・ジャポン)
https://courrier.jp/news/archives/203972/
50 years of Pride: Spanish knitters fly a handmade giant rainbow flag(Euronews)
https://www.euronews.com/2020/06/27/50-years-of-pride-spanish-knitters-fly-a-handmade-giant-rainbow-flag

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