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川越の最明寺を会場に、4日からレインボーフェスが開催されます

2020年10月03日

 仏前式の同性結婚式をはじめましたとのニュースをお伝えしていた川越市の最明寺が、レインボーさいたまの会にじの絲という埼玉県内のLGBTQ団体と協働し、10月4日から「SAITAMA RAINBOW フェスティバル」を開催することが明らかになりました。最明寺の本堂がレインボーカラーにライトアップ、レインボーカラーの食材をを使った精進料理など寺院ならではの趣向を凝らした啓発イベントが予定されています。これまでお寺で結婚式を挙げることはありましたが、レインボーフェスティバルが開催されるというのはおそらく本邦初です。



 10月4日には、オープニングイベントとして映画『ジェンダー・マリアージュ』の映画鑑賞会が開催されます。冒頭のトークショーイベントでは、実際の同性婚裁判に携わっている中川重徳弁護士(府中青年の家裁判や、RUSH裁判なども支援してくださったスーパーアライの方です)が登壇し、最明寺の千田明寛副住職と「仏教寺院とLGBTQ」をテーマにディスカッションを行うそうです。
 10月11日のカミングアウトデーには、最明寺の本堂がレインボーカラーにライトアップされるそう(お寺のレインボー・ライトアップも初めてのことではないでしょうか)
 また、川越市内の和菓子屋「彩乃菓」が、LGBTQ支援の意味合いを込めて、レインボーカラーをあしらった上生菓子を最明寺と共同開発したそうです。レインボー和菓子は、最明寺で展示されている手水舎に活けた花、花手水(はなちょうず)の形を模して制作されています。彩乃菓の店主・小島淳一氏は「今でこそ和菓子の世界では和と洋の融合が進んでいるが、かつては違ったと言います。例えば、昔はクリームやレーズン等の洋風な素材を使うことはタブーとされていた。しかし、今は時代も変わり和菓子の世界でも多様化が認められるようになった。古い伝統の世界だから、『これをしてはいけない』という概念はもう古い。これは人のセクシャリティに関しても同じことが言えるのではないか。世界的な観光地になりつつあるグローバルな川越が、多様性を認める街になることを誇りに思う」と語っています。
 このほか、レインボーカラーの食材を使った「フレンチ精進料理for LGBTQ Friendly」という企画などもあるそうです。
 
 川越市では、今年1月に埼玉レインボープライド2020が開催され、5月には同性パートナーシップ証明制度が導入され、最明寺でも仏前での同性結婚式のサービスが始まるなど、多様性を祝う街として多彩な活動が行われています。
 実行委員会の加藤岳副委員長は「今年はさいたま市、川越市でパートナーシップ認証制度が始まるなど理解が進んできた。他の自治体にも知ってもらい、一般の方々にも特別でない身近な問題だと知ってほしい」と語っています。



SAITAMA RAINBOW フェスティバル
期間:2020年10月4日(日)〜11月22日(日)
会場:最明寺
入場無料
主催:SAITAMAレインボーフェスティバル実行委員会
共催:レインボーさいたまの会、にじの絲
後援:川越市



 
参考記事:
多様性 川越から虹を LGBTに理解深める 最明寺であすから(東京新聞)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/59364
【川越発】お寺から LGBTQ啓発のSAITAMA RAINBOWフェスティバルがスタート
https://www.tokyoheadline.com/516347/3/


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