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台北市がプライドを前に「Rainbow Cities Network」への加入を発表、アジア初

2020年10月28日

 台湾同志遊行(Taiwan LGBT Pride)を直前に控えた10月27日、LGBTQを支援する都市でつくる国際ネットワーク「Rainbow Cities Network」にアジアで初めて加入したことを発表しました。

 「Rainbow Cities Network(RCN)」は2012年に設立された、LGBTQの政策に関心を持つ国際的な都市ネットワークです。公式サイトには「地方自治体でLGBTQ差別を明示的に扱っているところはめったにないが、これらのレインボーシティは例外だ。LGBTQ市民を守り、支援する責任を自覚している」と書かれています。LGBTQの平等、差別との闘い、インパクトの増大といったアジェンダを掲げ、連携して取組みを進めます。「市の職員、議員、専門家らが互いに交流し、LGBTQ政策の改良を導くベストな実践の交換をファシリテートすること」「LGBTQの人権の尊重を保証する闘いのフロントラインに立つキープレイヤーになること」がミッションです。毎年のミーティングで、メンバーの都市の実践の中から、他の都市も真似できるような最も優れたなプログラムを選定し、上位3つを紹介するドキュメントを出版するそうです。まとめると、世界中の都市の中でLGBTQに関する最も優れた取組みを実践しているようなリーディング・シティが集まり、情報交換を行い、そのアウトプットを他の都市にも役立ててもらおう(そうすることで、世界中の自治体で、LGBTQへの差別や暴力を食い止めたり、より生きやすくなるようなことにつながるといいよね)という趣旨のネットワークです。
 これまで参加している32都市のほとんどが欧州で、サンパウロとメキシコシティだけが例外でした。
 今回、台北市の柯文哲(かぶんてつ)市長が9月中旬に書類にサインして加入申請が提出され、RCNの表決を経て承認されました。

 
 
 もう1つ、LGBTQに関する「初」となる出来事が台湾でありました。
 台湾軍は、10月30日に開催する陸軍の合同結婚式に、自軍兵士とその同性パートナーのカップル2組が初めて参加すると発表しました。台湾の陸海空各軍は、関係者らのための合同結婚式を定期的に開催しており、昨年、同性婚が認められたことを受けて、空海両軍で計3組の同性カップルが申し込みをしていたものの、世論の圧力などを理由に参加を取りやめていたそうです。今年は桃園市の大漢駐屯地で開かれる陸軍の結婚式に2組の同性カップルが参加します。
 陸軍が26日、Facebookに2組の写真を投稿すると、「素晴らしい、軍がこの写真を投稿するとは」「おめでとう、台湾の進歩を目の当たりにして本当にうれしい」といった祝福のメッセージが多数寄せられたそうです。

 31日にはいよいよ台北プライドが開催されます。
 今年もきっと素晴らしいパレードになることでしょう。成功をお祈りします。

 
参考記事:
台北市、性的少数者支援の国際ネットワークに加入 アジア初/台湾(フォーカス台湾)
https://japan.cna.com.tw/news/asoc/202010270007.aspx
軍合同結婚式 今年は同性カップル2組が参加=30日開催/台湾(フォーカス台湾)
https://japan.cna.com.tw/news/asoc/202010270004.aspx
アジア初同性婚合法化の台湾、軍の合同結婚式に同性カップル初参加へ(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=20201028040750a

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