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ハリウッドのゲイたちに安全にセックスできるサービスを提供していた人物の半生が映画化されます

 Netflixドラマ『ハリウッド』にも登場していた、ガソリンスタンドで密かにゲイの俳優などにセックスワーカーを斡旋していたスコッティ・バウアーズの半生が、『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督によって映画化されることが明らかになりました。


 スコッティ・バウアーズの自伝『フル・サービス(原題)』によると、スコッティは元海兵隊員で、多くの仲間が亡くなった戦地から無事に生還したあと、何か人々を幸せにすることがしたいと考えるようになったといいます。当時、同性愛は違法で、そのことが公になると逮捕され、職を追われるなど、危険が伴うような時代でした。1948年、キンゼイレポートが発表され、いかに多くのアメリカ人男性が同性とセックスしているかが明らかにされました。スコッティは同性愛者が安全に出会える環境を整えたいと思い、自身もバイセクシュアルであったことから、ガソリンスタンドを経営しながら、その裏で密かに、ハリウッドにやってきた多くの若い男性(俳優の卵など)を雇って、女性だけでなく男性にもセックスワークのサービスを提供していました。Netflixドラマ『ハリウッド』でも忠実に再現されていましたが(『ハリウッド』ではディラン・マクダーモット演じるアーニーがスコッティをモデルとしたキャラクターでした)、このガソリンスタンドはハリウッドのショービズ界の大物たちの御用達となっており、店員はお金をもらうだけでなく、ハリウッドデビューのチャンスも掴んでいました。
 このサービスは1980年代まで続けられ、エイズ禍とともに幕を下ろしたそうです。
 LAのLGBTQコミュニティにおいて重要な役割を演じたスコッティは2018年、ウエスト・ハリウッド(LAのゲイタウン)の名誉市民となり、翌年96歳でこの世を去りました。
 
 2018年、スコッティ・バウアーズの半生を描くドキュメンタリー映画『Scotty and the Secret History of Hollywood』が全米1館で限定公開され、オープニング興収3万ドル超えのヒットを記録したそうです。この映画化権を獲得した映画製作会社サーチライト・ピクチャーズが、『ソーセージ・パーティー』(2016年)のセス・ローゲン&エヴァン・ゴールドバーグを脚本に、『君の名前で僕を呼んで』(2017年)のルカ・グァダニーノを監督に迎え、フィクション作品(『ボヘミアン・ラプソディ』や『ロケットマン』のような感じ?)として映画化されることが明らかになりました。
 『君の名前で僕を呼んで』が本当に美しく奥深く格調高い名作ゲイ映画でしたので、この映画も、ハリウッドの裏の世界を暴く!とか、あの大物たちも買春してた!といったスキャンダラスなノリではなく、スコッティがどんな思いでサービスを始めたか、当時のゲイにとってスコッティの仕事がどれだけ感謝されるものであったか、といったことが、美しくも切実に描かれる作品になるような気がします。
 
 キャスティングなどの詳細はこれからですが、イケメンが多数出演し、セクシーなシーンも当然ありつつ、感動できるような映画になりそうな予感がします。楽しみです。 



参考記事:
『君の名前で僕を呼んで』ルカ・グァダニーノ監督、ハリウッドに実在した売春斡旋人を映画化 ─ 「ザ・ボーイズ」セス・ローゲンなどが脚本担当(THE RIVER)
https://theriver.jp/luca-guadagnino-seth-rogen-film/
『君の名前で僕を呼んで』L・グァダニーノ監督がハリウッドで暗躍した売春斡旋人の半生を映画化!(BANGER)
https://www.banger.jp/news/39738/

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