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アメリカのビデオゲーム・プレイヤーの10%がLGBTQであることが明らかになりました

2020年08月14日

 世界最大の調査会社・ニールセンが毎年実施しているゲームに関する調査で、アメリカのビデオゲームのプレイヤーの10%がLGBTQであることが明らかになりました。


 ゲーム産業はこれまで、LGBTQの消費者については「寡黙」であり続けてきましたが、ニールセンが毎年行なっているゲームに関する360度調査(多面調査)の調査結果が発表され、10%がLGBTQであることが明らかになりました。その内訳を見ると、バイセクシュアルが50%、ゲイとレズビアンが40%、トランスジェンダーとノンバイナリーが10%となっていました。
 この調査は18歳以上のアメリカ人20,000人に対して実施されました。
 LGBTQのゲーマーはコンソール(家庭用ゲーム機)を所有している率が高く、77%がPCよりもゲーム機でプレイすることを好んでいるそうです。
 最も人気の高いゲーム機はプレイステーションで、LGBTQのゲーマーの38%が所有していました。次点がXboxで22%、任天堂が19%でした。
 また、LGBTQのゲーム機ユーザーのうち38%が「大乱闘スマッシュブラザーズ」のような戦闘モノのゲームソフトを持っており、同じ割合で「Dead by Daylight」のようなホラー系ゲームソフト人気だそうです。
 PCゲームでは、「ウィッチャー」のようなRPGが46%で最も人気が高いそうです。
 モバイルゲームを見てみると、「Reigns: Game of Thrones」のようなRPGと、「ザ・シムズ」のようなシミュレーションゲームに分かれました(ともに40%)
 シミュレーションゲームについて言うと、LGBTQのゲーマーはストレートよりもこのジャンルを好む人が多いそうです。
 
 また、この調査では、LGBTQのプレイヤーがストレートよりも購買力が高いことが明らかになりました。LGBTQはストレートよりも8%多くお金を使っていて、その消費額は月平均16.01ドルに上るそうです。 
 
 ニールセンの代表は、「今回の調査は、ゲームの広い世界の中に、声を持ち、産業に大きなインパクトを与えうるサブコミュニティが繁栄していることを示している」と『Out』誌に語っています。「LGBTQのゲーマーはアクティブだ。別に驚くことではないけど。LGBTQの消費者は多くのメディアのトレンドのカッティング・エッジ(最先端)となる傾向があるからね」
 
 『Out』誌は、「おそらく、ゲーム会社はこの統計とLGBTQの購買力を記憶に留めることだろう。今後、「The Last of Us Part II」や「アサシン クリード オデッセイ」のようなLGBTQインクルーシブなゲームがもっとたくさん出てくることを期待しよう」と述べています。



参考記事:
10 Percent of Gamers are LGBTQ+ Nielsen Study Shows(Out)
https://www.out.com/tech/2020/8/07/10-percent-gamers-are-lgbtq-nielsen-study-shows

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