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明石市で「LGBTQ+フレンドリープロジェクト」がキックオフ、街のあちこちがレインボーに

2021年01月10日

 兵庫県明石市は全国で初めて、同性パートナーシップだけでなく、同性カップルが育てている子どものファミリーシップも承認するという画期的な施策「パートナーシップ・ファミリーシップ制度」を1月8日から導入しました(しかもこの新制度では「結婚届」を含め、自分の気持ちに合った自由な届出ができるというから素晴らしい)。制度導入に合わせ、「SOGIEに関わらず、すべての市民が自分自身を大切にし、自分らしく生き、互いを認め合える「ありのままがあたりまえのまち」の実現を目指す」ということをまちづくりのテーマと位置づけ、市と関係団体、事業者が一緒に継続的に取り組んでいく機運を高めていくために「LGBTQ+フレンドリープロジェクト」が立ち上げられました。特に2月末までの約2ヶ月間を「明石にじいろキャンペーン」期間と位置づけ、ポスターやステッカー、レインボーフラッグの掲示などを含め、まちを挙げた周知を目指します。




 パートナーシップ・ファミリーシップ制度とプロジェクトのスタートを記念して1月9日、あかし市民広場(パピオスあかし2階)でブルボンヌさん、井上鈴佳さん、加納克典さん&嶋田全宏さん、松本友生さんをゲストに迎え、「LGBTQ+フレンドリープロジェクトキックオフイベント」が開催されました。明石駅前のランドマーク「パピオスあかし」の外壁のガラス窓に巨大なレインボーフラッグが1色ずつ提げられていくセレモニーは感動的で、市長さんのお話も素晴らしかったと評判でした。
 同会場では「OUT IN JAPAN」写真展も開催され、今後、イオン明石ショッピングセンター、あかし市民図書館、市役所本庁舎へと巡回していく予定だそうです。「OUT IN JAPAN」写真展は、今までいろんな街で開催されてきましたが、このように市内のあちこちを回っていくキャラバン方式だと、たくさんの市民の方たちの目に触れそうで、とてもいいですよね。
 それから、駅前を中心としたさまざまな場所にレインボーカラーの装飾が登場するそうです。あかし市民広場のレインボーフラッグだけでなく、「パピオスあかし」の中央階段がレインボーカラーになり(これも全国初じゃないでしょうか)、「時のまち」明石市のシンボルである明石市立天文科学館がレインボーカラーにライトアップされるなど、市内のあちこちが「レインボーのある風景」に。こうした「まちを挙げて」LGBTQのキャンペーンを展開する取組みも画期的です(行政主導じゃないとなかなかできないことです)
 その他、図書館や書店とのコラボ「本のまち×みんなにやさしいまち」や、明石にじいろスタンプラリーなど、さまざまな企画が実施されるそうです。

 SNSでは「LGBTQにも子どもにも優しいまち。明石に引っ越そうかな」といった声も上がっています。

 2021年の幕開けを飾るような、実に素晴らしいニュースでした。
 地方の街でも、本気でやれば(LGBTQ支援専門職員を採用して取り組めば)こんなにスゴいことができるということを、明石市は今、実践して見せてくれていると感じます。明石市LGBTQ+/SOGIE施策担当チームの今後のさらなる活躍に期待します。

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