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インペリアル・カレッジ・ロンドンでコロナワクチン開発に携わってきたオープンリー・ゲイの博士のこと

 英『ATTITUDE』誌が、「世界を変えるLGBTQ101人」の一人に選出し、2021年に最も大きなインパクトを与える人になるだろうと述べているのが、インペリアル・カレッジ・ロンドンでコロナワクチンを開発してきたポール・マッケイ博士です。

 インペリアル・カレッジ・ロンドンのコロナワクチン開発チームは、公式発表としては世界で最も早く、昨年2月12日には早くも動物実験を開始しています(詳細はこちら。この記事で培養のシャーレを持って写真に写っているのが、ポール・マッケイ博士です) 

 インペリアル・カレッジ・ロンドンのワクチン開発チームは14人。8人はワクチンと分析評価、6人は臨床試験の分野です。
 コロナワクチン以前にも、マッケイ博士は、HIV、エボラ、ラッサ熱、狂犬病、クラミジアなどのワクチンの研究に携わってきました。これらの研究がコロナワクチンの開発にも役立ってきました。2021年の初めにはフェーズ3(数千人にワクチンを接種して経過を観察し、その病気にかからないか調べるフェーズ)に入ります。
 
 グローバル製薬会社による他のワクチンとは異なり、マッケイ博士は、世界最高位の理系大学であるインペリアル・カレッジ・ロンドンが手がけ、手頃な価格で効果を及ぼすものとしてワクチン開発に携わってきました。
 マッケイ博士によると、このワクチンは、今年利用可能になるワクチンの中でも最も強力なものの一つになるといいます。
「他のワクチンがメッセンジャーRNAから作られているのに対して、我々のワクチンは自己増殖RNA(分子)を用いています。その違いは些細なものに聞こえるかもしれないが、私たちの特別なRNAは、注入後、コロナウイルスの表面のタンパク質を細胞に取り込むだけでなく、自分自身をコピーできるのです」
「それはただのRNAのかけらで、DNAに取り込まれてDNAを変えたりしません。RNAはただのタンパク質を作るためのコードに過ぎないのです。しかし、新たにコピーを作る能力は、我々のワクチンが(他のワクチンは摂取しても数ヶ月で抗体が消えてしまうと言われているなか)より長く効果を持続させること、それを受け取った人々により強力に作用させると期待できるものです」

 
 いま、世界で最も必要とされている、世界を救う仕事に携わっているオープンリー・ゲイのポール・マッケイ博士(Twitterアカウントのプロフ画像にパートナーと思われる男性も一緒に写っています)。そんなマッケイ博士は、『ATTITUDE』読者である英国の若いゲイの方たちに対して、COVID-19をめぐるたくさんの説の中でも最も大きな誤解は、「危険なのは高齢者だ」という誤った認識だと警鐘を鳴らしています。
「若い人たちは、もし感染しても大したことはないと思っているようです。風邪みたいな症状が出るけどすぐ治る、あるいは無症状で、完全に治って人生には影響がないと」
「感染者の30人に1人が、後遺症に悩んでいます。長期にわたる症状と障害。9ヶ月も治らない人もいます」
「多くの人々は、治ったら完璧に健康になると考えていますが、約10%の人々…それは若い人でもありますが、明らかに肺が損傷し、他の組織、血管や脳にさえダメージが及んでいます。ですから、これをただの風邪だなどと思わないでください」
 マッケイ博士はまた、ワクチン接種への不安を払拭していこうという呼びかけも行なっています。
「よく聞くのは、安全性に関する心配です。このワクチンは標準的な安全性アセスメントを通っていて、副作用はほとんど見られていません。あっても他のワクチンと同じレベルです」
「若くて健康なら打つ必要がないという声も聞きます。若い人であっても、このウイルスが重大な健康被害をもたらす可能性を考えれば、要らないということにはなりません」
 
 
 英国では世界で最も早くワクチン接種が始まりましたが、それでも、変異種の出現によって、非常に深刻な状況になっています。
 翻って日本のコロナ対策は…。みなさん、くれぐれもお気をつけください。なんとかこの厳しい時を、生き延びましょう。


 
参考記事:
THE GAY MAN WHO CREATED A COVID-19 VACCINE(ATTITUDE)
https://attitude.co.uk/article/the-gay-man-who-created-a-covid-19-vaccine/24250/

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