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ゲイのスタバ店員と白血病の男の子との心あたたまる友情の物語

 昨年11月、デビー・ハールさんはカリフォルニア州レイク・エルシノアのスターバックス・ドライブスルーに立ち寄りました。後部座席にいた9歳の息子・コールくんの白血病の化学療法のために病院へ向かう途中でした。
 デビーさんが車の窓から手を伸ばして、アイス・ペパーミント・モカとアップル・ジュースを受け取ったとき、スターバックスの店員が気さくに話しかけてくれました。
「僕は窓際にいて、このパンデミックのさなかに、できるだけポジティブに、元気に、ハッピーな気持ちで、と思ってたんだ」と、22歳のバリスタ、エディ・アルドレテさんは語りました。
 デビーさんはコールくんがちょっとでも元気になればと思い、後部座席の窓を開け、バリスタにお願いをしました。「コールに、今日こそ癌をやっつけられるよって言ってくれませんか?」
 それが励ましの始まりでした。エディさんはコールくんに「君ならできるよ。みんな応援してる。君は強いし、大丈夫、君ならできる!」
 コールくんは「ものすごく元気になった」といいます。「まるで別人みたいに」

 コールくんはエディさんに会いたがり、週4日、化学療法のために病院へ行く前と治療を終えた後、毎回スタバに寄ってエディさんと話すようになりました。他の店員さんも、コールくんを励ますようになったそうです。
 エディさんはデビーさんは電話番号を交換し、ほどなく、コールくんとフェイスタイムやバーチャルビデオゲームをするようになりました。
「コールにとってのポジティブな力になろうと決めました。彼のチアリーダーに」とエディさん。
 
 エディさんのコンスタントなサポートは、身体的にも精神的にも試練に直面していたコールくんを元気づけました。昨年2月に白血病と診断された際、そしてエディさんと出会ったときが、特にきつい治療の最中だったのだそうです。
 治療は3年かそれよりもっとかかると言われ、「終わりの見えない長い悪夢が続いているようだった」そうです。
 化学療法による吐き気や食欲減退に苦しんでいたコールくんは学校へ通うこともできず、さらにコロナ禍が始まってからは、免疫システムが弱っている体が感染しないよう厳しい隔離生活を続けていました。
「この出会いがどんなに素晴らしいことだったか、言葉にできません。エディは希望の光でした。幸福の源でした」とデビーさんは語ります。

 エディさんはゲイで、子ども時代に鬱で苦しんでいたそうですが、その時のつらい経験もあってコールくんを励ますことができたのだと語ります。
「コールには『君がどんなにつらいか僕にはわからないけど、うろたえたり、弱音を吐いてもいいんだよ、ただ闘い続けてほしい』と言っています」

 デビーさんは「コールは、家族や、友人や、出会ったたくさんの人々に励まされています。私たちは『コールのクルー』と呼んでいます」と語ります。「エディは最も重要なサポーターです」
 コールくんも賛同し、「彼は本当に親切で、この治療をやり遂げられるように応援してくれるんだ」と語っています。「エディがうちに引っ越して来てくれたらいいのに」とすら話しているそうです。

 最近カリフォルニア州立大学を卒業して、写真やデザインの道に進もうと考えているエディさんは、できるだけこまめにデビーさんと連絡をとって、コールくんの様子を尋ねているそうです。
 コールくんを弟のように思っているエディさんは「友情だよ、本当に」と語ります。「時に予想もしてなかったところから、こういう関係性が生まれたりしますね」
 エディさんは自身の家族もハール家に紹介していて、父親のエディ・アルドレテSr.さんは、コールくんが輸血が必要と聞いて、献血に協力したそうです。

 デビーさんはエディさんたちに心から感謝し、「世界にはもっとエディのような人が必要」だと語ります。
 エディさんは「僕は何か驚異的なことをしているとは思わない。それは誰もがすべきこと。人に優しくする。それだけです」と語ります。


参考記事:
It started as a spontaneous pep talk. Then this Starbucks barista became a lifeline for a boy with cancer.(The Washington Post)
https://www.washingtonpost.com/lifestyle/2020/12/11/starbucks-barista-boy-cancer/
白血病の男の子の「命をつないだ」のは…スタバでの“奇跡の出会い”(COURRiER Japon)
https://courrier.jp/amp/227308/?gallery&utm_source=yahoonews&utm_medium=photo

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