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歴史的! 演歌の浜圭介さんが男どうしの恋心を歌う「憧れて」を発表、作詞は湯川れい子さん

 「そして、神戸」「舟唄」「雨の慕情」「哀しみ本線日本海」「終着駅」「雨」「石狩挽歌」など数々のヒット曲を世に送り出してきた作曲家・歌手の浜圭介さんが作曲家生活55周年記念シングルとして、男どうしの切ない恋心を歌う「憧れて」を27日に発売することが明らかになりました。音楽評論家の湯川れい子さんが作詞しています。

 こちらで浜圭介さんが歌う「憧れて」を聴くことができますが、ずっと憧れていた先輩が女性と指をからめているのを見て涙が落ちたという歌で、単に先輩への恋心を歌うだけでなく、「苦しいよ 切ないよ」「誰にも言えないことだから」「子どもの頃から気づいてた」「いけないの? おかしいの?」「厳しい親父が辛すぎて このまま家には帰れない」といった、ゲイの心情に寄り添いながら、理解してくれない父親への張り裂けそうな思いを表現し、なぜ先輩への気持ちを「誰にも言えない」のかと世に問うような歌詞になっています。

 もともとは湯川れい子さんが若い男性歌手に歌ってもらおうと書いた詞だそう。それが形にならず、旧知の仲である浜さんが「俺が歌うよ」と手を挙げたといいます。浜さんは「まずは僕が歌って曲を知ってもらって、若い歌手にバトンタッチしたい」と曲を広めたうえで、後進に譲りたいと考えているそうです。「生き物は愛がなきゃ生きていけない。その愛はどんな形であってもいいと思うんですよ。そういう意味で、物凄く新鮮に表現できる歌です」
 ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、湯川れい子さんは2000年代前半にゲイ雑誌『バディ』(の「夢のトークショー」という伏見憲明さんの連載)にインタビューで登場したことがあり、古くからのアライです。湯川さんは「LGBTも一つの愛の形だし、新しい家族の形。清潔感を持って曲を聴いてもらいたい」と語っています。

 おそらく演歌の世界でこのように、ほのめかしではなく、はっきりと同性の恋を歌ったのは、浜圭介さんが初めてでしょう。歴史的なことです。時代はここまで進んだのだと感慨を覚えます。しかも、昭和史に残る偉大な作曲家であり、74歳という決してゲイに理解のある方が多いわけではない世代である浜圭介さんが、作曲家生活55周年記念シングルとして、ゲイの心情に寄り添う歌を発表してくれたということも、本当に素晴らしいです。
 
 

浜圭介「憧れて」
2021年1月27日発売
CDシングル:CRCN-8378
¥1,227+税
<収録曲>
(1) 憧れて
作詩:湯川れい子/作曲:浜 圭介/編曲:矢田部 正
(2) 北空港(歌:浜 圭介/奥村チヨ)
作詩:やしろ よう/作曲:浜 圭介/編曲:安形和巳
(3) 憧れて [オリジナル・カラオケ]
(4) 北空港 [オリジナル・カラオケ]


参考記事:
浜圭介 LGBT歌う、男性が男性へ「憧れ」続けた恋心「愛はどんな形でもいい」湯川れい子さんとタッグ(スポニチアネックス)
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/01/26/kiji/20210125s00041000486000c.html

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