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カントリー界のスター、T.J.オズボーンがゲイであることをカムアウトしました

 アメリカで人気を博するカントリー・ミュージック・デュオ「ブラザーズ・オズボーン」のT.J.オズボーンが『TIME』誌のインタビューの中でゲイであることをカムアウトしました。

 ブラザーズ・オズボーンはメリーランド州出身の兄弟、T.J.オズボーン(リード・シンガー)とジョン・オズボーン(リード・ギター)が結成したカントリー・ミュージック・デュオです。EMIナッシュビルという大手レコード会社と契約し、2013年に「レッツ・ゴー・ゼア」でデビュー。2015年にリリースした3rdシングル「ステイ・ア・リトル・ロンガー」が大ヒットし、以降、グラミー賞の最優秀カントリー・パフォーマンス(グループ)に毎年ノミネートされてきました。CMAアワード(カントリーミュージック協会賞)では2016年〜2018年に最優秀ボーカル・デュオ賞や最優秀ビデオ賞を受賞しています。2人は米カントリー界の若きスターなのです。

 そんなT.J.オズボーンは、保守的な姿勢に傾いているカントリー業界でカミングアウトすることでファンがどう反応するかと不安を感じていましたが、兄のジョンが無条件で自分のことをサポートしてくれているおかげで恐怖を払拭できたといいます。
「同性愛者でいることにとても心地よさを感じてるんだ」
「個人的には何も問題ないと思っている事柄を公には話さないことで、自分が守られているような感じだった。すごく奇妙な感覚だよ」
「人々は、『どうしてむしろこのことについて話す必要があるの?』って言うだろうし、個人的には僕もその意見に賛成してる。でも、きっと僕が何かのアワードに男性と一緒に現れたら、みんなびっくりするだろ? きっと、『最高じゃん!』ってならないと思うんだ」
「時々、自分でもセクシュアリティについては考えないようにすることがあって、そうすることで気が楽になることもある。だけど、それが自分という人間の大部分を占めていることに気付いたんだ。自分の考え方、行動、パフォーマンスの仕方なんかにね。思えば僕らはいつも愛について語ったり、愛に関する曲を書いてる。僕たち人間に与えられた、最大の感情だ。そして僕は、その部分にずっとベールをかぶせてた」
「今この時、自分が幸せになることは、他の達成しうるどんな事柄よりもずっと尊いものだと思ってるよ」

 ブラザーズ・オズボーンのヒット曲の一つ「21 Summer」は、実は20代の初めにT.J.が交際していていた相手とのことを歌った歌なのだそう。当時はT.J.はクローゼットだったので(兄にもカムアウトしていなかったので)「僕がなぜ傷ついていたか誰も知らないってことに、気が狂いそうになってた」といいます。今はそんな孤独感を感じずに済んでいます。「あの歌を歌ってて泣きそうになったことが何度もあったよ」「人々はあの歌を愛してくれている。でもみんなが思ってる以上に深い感情が込められていたんだ」 

 『Out』誌によると、T.J.オズボーンはアメリカで大手カントリー・レーベルと契約した初のオープンリー・ゲイのアーティストとなったそうです(レズビアンのカントリー歌手ではカナダのk.d.ラングが有名です。1992年という早い時期にカムアウトし、インパクトを与えました)

 T.J.はカミングアウトのおかげで得た喜びを噛み締めているそうです。
 今後の音楽活動にも良い影響を与えるのではないでしょうか。ゲイの愛を歌うカントリーの名曲が誕生したりもするかもしれません。

 

参考記事:
Country Star T.J. Osborne, of The Brothers Osborne, Comes Out as Gay(Out)
https://www.out.com/celebs/2021/2/03/country-star-tj-osborne-brothers-osborne-comes-out-gay
ブラザーズ・オズボーンのT.J. オズボーン、同性愛者であることを告白(MTV)
http://www.mtvjapan.com/news/x3mhuk/210204-02

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