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初開催の京都レインボープライドパレードに約200名が参加、門川市長もスピーチ

2021年04月05日

 京都市で4月4日、京都レインボープライドパレードが初開催され、約200名の方たちが雨の中、市内の目抜き通りを行進しました。出発に先立って門川大作市長が「多様性を重んじあうこと、人間の尊厳を認めあうこと、そして誰一人取り残さない社会に向かって、共々に努力して参りたいと思います」とスピーチしました。






 昨年10月、京都でレインボーパレード開催!とのニュースをお伝えしていました。京都では過去に立命館大学の学園祭の中の一企画として大学の周辺を歩く小規模なパレードが開催されたことはありますが、本格的なレインボーパレードが開催されるのは初めてです。
 主催するのは京都でLGBTQの交流会を行なってきた「そらにじ京都」で、京都市、OUT JAPAN、三洋化成が後援し、アークレイ株式会社が協賛しました。
 
 4月4日(日)、お昼頃までは雨も降らず、市内では観光客がお花見を楽しんだりしていたのですが、集合時間の13時には、ザーザー雨が降ってきました。それでも、集合場所の市役所前にはたくさんの方たちが集まっていました。
 簡単にオープニングセレモニーが行なわれました。パレード共同代表の岩本弥生さんは「京都でパレードをやるのが夢でした。こんなにたくさん集まってくれて本当にうれしいです」と語り、同じく共同代表の心韻(ロイ)さんは「これは恵みの雨です。終点に着く頃には雨も上がって虹が出ることを期待します」とご挨拶しました。
 それから、雨のなか待機していた門川大作市長がマイクを握り、「お集まりのみなさん、本当にご苦労様です」とスピーチを始めました。
「京都市は、性的少数者への理解を深めていこうという取組みを進めて参りました。昨年9月には、京都市でもパートナーシップ宣誓制度を発足しました。市役所に来ていただいて、私も立ち会い、感激しました。これまでに58組になっています。もっと広がるだろうと思います」
「転居する方の手続きを簡単にしていく取組みも進めており、間もなく発表できると思います」
「京都市は、多様な人が向き合い、誇るべき都市として、多様性を重んじあうこと、人間の尊厳を認めあうこと、そして誰一人取り残さない、SDGSの理念、持続可能な社会に向かって、共々に努力して参りたいと思います」
「雨の中の出発であります。雨降って地固まるという言葉の通り、これを一つの糧にして、私たちも含めて取組みがさらに広がることを祈念して、共々に努力することを誓います」

 注意事項の説明の後、パレード出発に向けて整列しはじめました。
 市役所前の御池通りは3車線くらいある大通りですが、警察の方たちがあらかじめ1車線をパレード用に開けてくださっていて、機敏に交通整理をしはじめ、パレードの隊列がサっとできて、すぐにパレードが始まりました。
 先頭を行くのは主催者のみなさんで、そのすぐ後ろに市長さん(河原町御池の交差点まで歩かれていました)、姫路のみなさん(明石のパレードの時と同様、音楽も流してくれました。本当にありがたい…)、和歌山レインボーフェスタの方々、OUT JAPANの皆さん、三洋化成の皆さん(本当にたくさん参加されてました)、元TRPの山縣さんなども歩いていました。
 みなさんご存じのように、河原町通りは京都でもいちばんの目抜き通りで、アーケードの商店街を行く大勢の方たちが手を振ってくれました。やがて、京都の中心地である四条河原町の交差点を曲がり、四条通りを東山方面に進み、南座の前を通って、鴨川を渡り、八坂神社へと進みました。これ以上はないくらいのベスト・コースでした。
 雨がやむことはありませんでしたが、それでも参加者のみなさんは、それぞれの感慨を胸に、元気にパレードを楽しんでいました。最後尾は撮影禁止ブロックとされていたため、後ろのほうはあまり見ていないのですが、おそらく全体で200名近いパレードだったのではないかと思います(京都新聞の記事でも約200人と書かれています)
 約2kmを歩き終えて円山公園に到着し、主催者の方々が感謝の言葉とともに「また来年もやります!」とご挨拶し、解散となりました。
 
 主催の皆さん、参加された皆さん、本当におつかれさまでした。
 来年こそは晴れるといいですね!

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