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沖縄弁護士会が与党国会議員による差別発言に抗議する会長談話を発表しました

 LGBT法案をめぐって自民党の国会議員から差別的な発言が相次いだことを受け、沖縄弁護士会(畑知成会長)は27日、「差別や偏見を助長するものと言わざるを得ないし、政権与党の国会議員による発言は影響力も軽視できない」として抗議する会長談話を発しました。

「本年5月20日、自民党部会と性的指向・性自認に関する特命委員会との合同会議において、「性的指向および性同一性に関する国民の理解増進に関する法律」(LGBT理解増進法案)についての法案審査が行われたが、報道によると、当該法案の目的に「性的指向および性自認を理由とする差別は許されない」と記されていることに関連して、LGBTは「生物学上、種の保存に背く。生物学の根幹にあらがう」「道徳的にLGBTは認められない」という趣旨の発言があったとのことである。また、同日、山谷えり子参議院議員は取材に対して「女子の競技に男性の身体で、心が女性だからっていって競技参加して、いろいろメダル取ったり、そういう不条理なこともあるので少し慎重に」と発言したと報道されている。
 報道が事実だとすれば、これらの発言はLGBTなど性的少数者の尊厳を損なう差別発言であり、トランスジェンダーの実態に対する無理解を示したものであって、性的少数者への差別や偏見を助長するものと言わざるを得ない。しかも、政権与党の国会議員による発言はその影響力も軽視できない。
 当会は、2019年3月、「レインボー宣言~性の多様性を尊重し性的少数者のさらなる権利保障に努めることの宣言~」を発表し、性の多様性が尊重される社会づくりを目指した様々な取組みを進めている。当会は、上記差別発言に抗議するとともに、国会議員が改めて性の多様性を理解・尊重し、性的少数者の権利保障に積極的に取り組むことを要望する」
 
 那覇市内で記者会見した畑会長は、「国会議員の無理解を露呈するような発言で、法案の必要性が明らかになった」と述べました。談話は同日付で菅義偉首相や上川陽子法相らに送付したそうです。

 談話でも述べられているように、沖縄弁護士会は2019年3月、「性的少数者を含む性の多様性こそが我々の社会の真の姿であること」「性的少数者の直面する困難、諸課題はいまだ厳然として存在すること」「性的少数者をめぐる諸課題は重要な人権問題のひとつであること」「当会及び当会会員が高い自覚をもって取り組む必要性があること」を理由に挙げて、「レインボー宣言〜性の多様性を尊重し性的少数者のさらなる権利保障に努めることの宣言〜」を発し、「基本的人権を擁護し社会正義を実現することを使命とする弁護士の団体として、憲法に基づき、性の多様性が全面的に尊重される社会を目指して、研修会や企業等への啓発活動等を実施し、専門法律相談窓口を設置するなど、性的少数者のための法的サポートの検討・研究や諸種の取組みを益々進めていく」と表明しました。
 同年9月のピンクドット沖縄にも琉球大学法科大学院とともにブース出展しています。
 現在、LGBTQ無料電話法律相談を月2回実施しているそうです。
 様々なかたちでLGBTQに寄り添い、支援してくださる沖縄弁護士会の皆様、本当にありがとうございます。
 
 なお、ピンクドット沖縄は、LGBT法案国会提出見送りの報を受けて29日、公式Facebook上で「実に残念な結果に終わりました」「今の日本社会はLGBTQへの理解がまだまだ低く、当事者が生きづらい社会である事が証明される事となりました」「当事者の置かれている状況や社会の流れ、政治の役割をしっかり考えてもらいたいです」「人権侵害に真剣に向き合えない政治に何を期待していいのか。不安になります」「ピンクドット沖縄では諦めず弛まず、志を同じくする皆さんと共に誰もが自分らしく生きやすい社会を目指して活動を続けていきます」とのコメントを発表しています(全文はこちら
 

 


参考記事:
「偏見を助長」LGBT法案巡る自民議員の発言に沖縄弁護士会が抗議(琉球新報)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1329226.html

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