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ゲイカップルと地下鉄にいた赤ちゃんが家族になるまでの本当にあった奇跡の物語を描いた絵本『ぼくらのサブウェイ·ベイビー』の翻訳出版に向けてのお願い


 テレビ朝日「大下容子 ワイド!スクランブル」や、Webメディア「FINDERS」でも紹介された、本当にあった奇跡の物語――2000年、NYの地下鉄でダニーさんとピートさんのゲイカップルが赤ちゃんを発見します。家庭裁判所の裁判官は二人に養子として育てることを提案、それまで子育てなんて考えていなかった二人は迷った末に、引き取る決意をします。ケヴィンと名付けられた子は好奇心旺盛な少年に育ちます。2011年にはNY州で同性婚が認められ、ダニーさんとピートさんは、あの裁判官に結婚式を挙げてもらいます。ケヴィンは今や大学生になり、数学とコンピュータ·サイエンスを学んでいます。
 もともと演劇やアートの仕事に携わっていたピートさんは、自分たちがどうやって家族になったのかを綴った絵本『Our Subway Baby』を出版しましたが、文学賞の最終選考に残るなど、評価を得ました。
 この素敵な絵本『Our Subway Baby』を日本でも出版したいと、ジャーナリストの北丸雄二さんとサウザンブックスがクラウドファンディングを立ち上げました。(こちらに北丸さんへのインタビューを掲載していますので、よろしければご覧ください)


 これまでにもLGBTQ的なテーマの絵本がいろいろ出版されてきました。そのさきがけは、ロイとシロという雄のペンギンカップルが交代で卵をあたためて孵化させ、タンゴが生まれるというNYの動物園であった素敵な実話を描いた『タンタンタンゴはパパふたり』(2008年、ポット出版)でした。ポット出版はたくさんのLGBTQ関連書籍を発売してきたアライ出版社ですが、その後も『王さまと王さま』や『くまのトーマスはおんなのこ』、『ふたりのパパとヴィオレット』などを出版しています。オークラ出版からは『王子と騎士』や『村娘と王女』といった同性カップルをテーマとした絵本が出版されました。そして(『キミのセナカ』や『LGBTQヒストリーブック』を手がけてきた)サウザンブックス社は、『ふたりママの家で』という涙なしには読むことができないレズビアンファミリーの絵本を出版しています。小学校でなかなかLGBTQのことが教えられないなか(学習指導要領はいまだに「思春期になると、だれもが、遅かれ早かれ異性に惹かれる」という記述のままです)、こうした絵本が全国の図書館や児童館に置かれたり、ご家庭に届けられたりすることには、とても大きな意義があります。
 絵本となると、子どももとっつきやすいファンタジックなお話が好まれがちではあるでしょうが、これまでのラインナップにさらに加えて、今回のようなゲイカップルの養子縁組や同性婚をめぐる「本当にあったいい話」を素敵な絵で見せるような絵本が世に出ると、さらに素晴らしいと思います。北丸さんは「世の中には「毒親」のような人もいるし、血のつながりだけでは家族が崩れてしまうこともある。家族が壊れていくような話しか聞こえてこない時代にあって、この本は、もう一度家族を作ろうとする意志を描いています。幸せを自ら作ろうとする努力。友愛のような感情。「Chosen Family」は、一つの希望であり、社会の新しい可能性です」と語っています。
 
 クラウドファンディングは29日まで実施中なのですが、あともう少しで達成されます。目標金額に達しない場合はプロジェクトは非成立となり、決済はされず書籍も制作されません…ので、もしよろしければご協力ください。



【追記】2021.9.29
 皆様のご支援のおかげで、無事に目標金額を達成したそうです。よかったですね。
 ご協力くださった皆様、ありがとうございました!

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