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宮城県知事選の候補者アンケート結果が公表されました

2021年10月22日

 10/31は衆院選ですが、10/30には宮城県知事選が行なわれます。レインボー・アドボケイツ東北(宮城県・仙台市などに政策提言を行うため2015年に設立された団体)とにじいろCANVAS(広く県民に多様な性のあり方について理解を深めるために2019年に設立、今年度は「みやぎにじいろパレード」をオンライン開催)が連名で候補者に多様な性のあり方に関する政策についてのアンケートを実施し、その結果を公表しました。
 
 質問項目は以下の通りです。

1.宮城県政における多様な性のあり方に関する施策について
 宮城県では2017年の男女共同参画基本計画に盛り込まれて以来、LGBT相談、県職員研修、県内市町村における講演会等開催の支援などを行ってきたかと思います。これらの施策について、十分な内容であったか? また、そのように判断する理由をお答えください。

2. 国政におけるLGBT法案の動きに関連して
 LGBT法案について、2016年にLGBT議連が発足してから5年が経過し、2021年6月にようやく国会提出が予定されていました。しかし法案は提出されず、今衆議院選挙を迎えています。そのような中ですが、三重県や大阪府では、国の法案成立に先立って差別解消条例や理解増進条例が制定されています。国の法案の成立いかんによらず、宮城県として多様な性のあり方に関する独自の条例の制定するお考えはありますか? また、そのように判断する理由をお答えください。

3. パートナーシップ証明制度について
 2015年に渋谷区で始まった同性パートナーシップ証明制度ですが、現在では110自治体に広がり、総人口の37.8%をカバーするまでに至っています。また、茨城県、大阪府、三重県など、都道府県単位の制度導入も始まっています。仙台市では男女共同参画せんだいプラン2021にパートナーシップ制度制定を検討する旨が明記され、議会でも「前に進める」との答弁もなされているところです。宮城県で県民が利用できるパートナーシップ制度について、制定されるお考えはありますか? また、そのように判断する理由をお答えください。

 これに対する候補者からの回答は以下の通りです。結構きっぱりと分かれています。

村井嘉浩   知事選立候補者アンケート回答pdf

長純一  知事選立候補者アンケート回答.pdf

 東北地方では、同性パートナーシップ証明制度が導入されたのは青森県弘前市のみで、全国でも最も同制度の実現が進んでいない地域になっています。また、政令指定都市で同制度を導入していない・導入予定もないのは、仙台市と神戸市のみとなっています。本当は1日も早く、国として結婚の平等が認められることが望ましいのですが、せめて住んでいる地域で、同性パートナーシップ証明制度が認められ、二人の関係が公に承認され、パートナーが入院したときに病院で家族として扱ってもらえるようになったりしてほしいですよね。
 今回の候補者アンケートの回答結果は、当事者だけでなくご家族や友人、アライの方々などにとっても投票の参考になるものではないでしょうか。
 
 
参考記事:
宮城県知事選挙立候補者アンケートを実施しました。(レインボー・アドボケイツ東北)
https://blog.canpan.info/touhokurainbowadv/archive/52

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