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フレディ・マーキュリー没後30年、その人生の最後の数年間を感動的に描き出したドキュメンタリーがBBCで放送

 英BBC Twoは、1991年11月24日にフレディ・マーキュリーがエイズの合併症で亡くなってから30年という節目を迎えるにあたり、フレディの人生の最後の数年間を感動的に描き出し、クイーンの最後のコンサートから1992年4月20日に開催されたトリビュート・コンサートまでを追ったドキュメンタリー映画『Freddie Mercury: The Final Act』を11月27日に放送することを発表しました。


 映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、20世紀最大のチャリティーコンサートであり、フレディ・マーキュリーが聴衆の心を鷲掴みにし、大きな興奮と感動を与えた伝説の「ライヴエイド」(1985年)のシーンをクライマックスとしていましたが、今回の『Freddie Mercury: The Final Act』は、フレディにとって最後のツアーとなったクイーンの「Magic Tour」(1986年)以降を描いています。クイーンのメンバーや、親交のあったリサ・スタンスフィールド、ポール・ヤング、ロジャー・ダルトリー、ジョー・エリオットなどのミュージシャンほか、HIV/エイズの影響を目の当たりにしてきた人々や、医師、エイズ患者、ピーター・タッチェル(英国を代表するゲイの活動家)のインタビューも収めつつ、フレディの並外れた人生の最終章と、エイズによる死、そして、追悼としてウェンブリー・スタジアムで行われたフレディ・マーキュリー・トリビュート・コンサート開催に至るまでの物語となっているそうです。

 「Magic Tour」で最も偉大なロック・シンガーの一人であることを証明してからの数年間、フレディは、HIV/エイズとの闘いの生活を送ることになります。フレディが亡くなった後、ブライアン・メイとロジャー・テイラー、そしてクイーンのマネージャーであるジム・ビーチは、エルトン・ジョンやデヴィッド・ボウイ、ジョージ・マイケル、アニー・レノックスなどの豪華アーティストたちに声をかけ、フレディの人生を祝うために、後に史上最大規模コンサートの一つとして知られることになる「フレディ・マーキュリー・トリビュート・コンサート」を開催することを決断したのです。このコンサートには7万人以上の観客が集まり、世界中の10億人以上がテレビで視聴しました。このコンサートは、フレディを讃えるだけでなく、HIV/エイズにスポットライトを当て、人々の関心を高めるきっかけにもなりました。当時のHIV/エイズにまつわるスティグマについて、ロジャー・テイラーは、「私たちは強い憤りを感じていたので、親友のために拳を突き上げて、何かとてつもないかたちで彼を送ってあげたいと執念を燃やしていました」と語っています。
 
 『Freddie Mercury: The Final Act』は、最も偉大なミュージシャンの一人としてだけでなく、人々の意識改革に貢献したことでも名声を獲得したフレディ・マーキュリーの人生を、彼の友人たちが楽しげに祝福する様子を映し出した友情、愛、そして偏見との闘いを描いた物語、とのことです。

 BBC Music TVの委託部門の部長であるヤン・ヤングハズバンドは、こう語っています。
「ジェームズ・ローガン監督の映画『Freddie Mercury: The Final Act』は、音楽界で最も人気のある、最も才能豊かなミュージシャンの一人と、彼が残したレガシーを描いた感動的な物語です。この映画は、フレディ・マーキュリーの人生最後の5年間の勇敢なジャーニーに新たな光を当てているだけでなく、当時のエイズの出現や、彼の死後に行われた素晴らしいトリビュート・コンサートが、エイズという病に対する世論を良い方向に変えるきっかけとなったことなどを、より広く、そして非常に重要なストーリーとして伝えています。クイーンのメンバーや当時あの場にいた人々が初めてそれについて率直に語ってくれました」

 監督を務めるジェームズ・ローガンは、こう語っています。
「『Freddie Mercury: The Final Act』の制作は、ロック・ミュージック界の最も偉大なアイコンであるフレディ・マーキュリーの最終章を描く特別な旅でした。クイーンと仕事をし、彼らの最高のパフォーマンスや伝説的なフレディ・マーキュリー・トリビュート・コンサートの舞台裏を見ることができたのは、貴重な特権でした。同じく重要だったのは、HIV/エイズの世界的流行という嵐の目の中を生きてきた人々の話を聞けたことで、それは今日の新型コロナウイルスにも通じるものがあります。フレディの死と、クイーンが彼のために企画したトリビュート・コンサートは、危機的な状況下でこの恐ろしい病気に対する世界的な認識を変えるのに役立ちました」


 『ボヘミアン・ラプソディ』では、パートナーのジム・ハットンが晩年のフレディを献身的に介護し、看取ったことなどは描かれていませんでしたが、今回の新作ドキュメンタリーでは、そうした姿も描かれているはずです(また、フレディが死の2週間ほど前から薬を飲むのをやめ、痛み止めしか飲んでいなかったということも明かされているそうです)

 「フレディ・マーキュリー・トリビュート・コンサート」は、エルトン・ジョンの「The Show Must Go On」や、ジョージ・マイケルの「Somebody to Love」などが本当に胸を打つ、涙なしには観られない素晴らしいコンサートだったので、「ライヴエイド」だけでなくぜひ多くの方に知っていただきたいですし、今回のドキュメンタリーで、この追悼コンサートが実現するまでの過程が描かれていることにも、感動の予感しかありません。
 
 今のところBBCで放送されるということしか決まっていませんが、いずれ日本でも観られるようになることを願います。
 

参考記事:
フレディ・マーキュリー没後30年にあわせて新たなドキュメンタリー映画がBBCで放送決定(udiscovermusic)
https://www.udiscovermusic.jp/news/bbc-two-freddie-mercury-final-act
フレディ・マーキュリー 徐々に生きるのをあきらめていた(アフロ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b3aef4469670626f2979353ed19c418e1b26dd2

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