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うつや発達障害、HIV陽性などのLGBTQも安心して利用できる福祉事業所が12/14、渋谷区にオープンします

2021年12月01日

 今年6月、うつや発達障害があるLGBTQも安心して利用できる就労移行支援事業所が開設へというニュースをお伝えしましたが、このたび、日本初のLGBTQなど多様性にフレンドリーな就労移行支援事業所「ダイバーシティキャリアセンター」として12月14日に渋谷区にオープンすることが発表されました。

 就労移行支援事業所は、障害がある人の就職を支援する、福祉サービスです。
 性的マイノリティであることは障害ではありませんが、LGBTQは社会の差別や偏見ゆえにメンタルヘルスが悪化しやすいことが明らかになっているだけでなく(日高康晴氏の調査で、同性愛者は異性愛者を装うしんどさゆえに抑うつ傾向が高く自殺未遂率は異性愛男性の6倍も高いことが明らかになり、厚労省の調査でもLGBTQの心の不調が高い割合を示しています)、就労支援者のLGBTQへの無理解から、LGBTQの76%が福祉サービスの利用時にハラスメントや困難を経験しています(スーツ等の服装や通名使用を理由とした利用拒否、事業所でのアウティング等)。セーフティネットであるはずの福祉サービスが安全に利用できない実態があるのです。
 こうした課題の解消を目指し、これまでLGBTQ3500名へのキャリア支援や、多様性推進に取り組む企業200社と協働してきたReBitが、「ダイバーシティキャリアセンター」の運営に携わります(ReBitの代表でトランス男性の藥師実芳さんは、自身も発達障害(ADHD)の当事者であることを公表しています)。LGBTQの就活支援の専門性や、理解ある企業とのつながりが特徴です。
 
 「ダイバーシティキャリアセンター」は12月14日(火)にオープンしますが、この日は、渋谷区長を招き、オープニングイベントが開催されます。区長との対談や、精神・発達障害があるLGBTQの調査報告が行なわれるそうです。

 

◎ダイバーシティキャリアセンターとは?
 認定NPO法人ReBitが運営する就労移行支援事業所※です。一人ひとりの違いを大切にし、自分らしい生き方・働き方を応援します。

※就労移行支援事業所は、障害や疾患がある人の就職を支援する福祉サービスです。約9割の利用者が無料で訓練を受けています。

ダイバーシティキャリアセンター
住所:東京都渋谷区代々木3-26-2 4F (初台駅徒歩7分、新宿駅徒歩11分)
開所時間:平日9:00~18:00(訓練時間は10:00~15:00)
事業:就労移行(定員20名)
対象:精神・発達障害、HIV陽性の方など。障害以外にもマイノリティ性がある「複合マイノリティ」の方も歓迎
連絡先:03-4577-9735 / dcc@rebitlgbt.org

◎ダイバーシティキャリアセンターでできること
<多様な講座や職業訓練>
1. 多様な社会人と交流する:様々な違いをもつ社会人との交流を通じて、多様な生き方・働き方と出会えます。
2. 自分らしいスタイルを探す:自分らしい生き方・働き方とは?を考える講座が満載。性別によらず、自分らしい服装やメイクを試せる機会もあります。
3. 自分も周りも大事にするライフスキル:ストレスに気づくスキルや、相手も自分も尊重するコミュニケーションを学びます。
4. 職場で働くスキル:パソコンスキルやビジネススキルを職場さながらの訓練を通じて会得しましょう。
<個別の就職支援>
1. 多様性に取り組む企業と出会う:ダイバーシティに取り組む企業の担当者との交流、説明会や実習など、様々な方法で自分らしく働ける企業とのご縁をつくります。
2. 応募書類の作成や面接アドバイス:応募書類や面接方法をキャリアコンサルタントが個別支援。あなたの自分らしく働くに向け伴走します。
<定着支援>
 就職してからも、自分らしく働き続けられるために、相談対応や企業への環境調整依頼等のサポートを行います。
<ご利用相談>
 電話・メール・LINEでご利用に関する相談を随時受付中です。詳細はこちら

 
参考記事:
【日本初】うつや発達障害があるLGBTQ等が安心して利用できる福祉事業所、渋谷区にオープン!(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000024.000047512

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