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名古屋でLGBTQの落語が聞けます

2021年12月04日

 名古屋のLGBT落語研究会が12月4日(土)19時から、女子大小路のMIXバー「Queer+s」で公開練習会を開催します。LGBT×落語、いったいどんなものになるんでしょうか?


 LGBT落語研究会は「落語文化の興隆や性的少数者についての理解増進を図ることを目指して」2019年1月に名古屋で結成されました。発足のきっかけは、トランス男性で小劇団で俳優をしてきた本多一麻(かずま)さんが「LGBT落語」を始めたことです。本多さんは2017年、小劇団の役者が落語を披露する「ナゴヤはいゆう寄席」に参加したことがきっかけで、落語をするようになりました。「自分の芸一つで男にも女にもなれる」落語。「女の役はやりたくない」とこだわっていた肩の力が抜け、心が落ち着いたといいます。指導してくれた落語家に、トランスジェンダーだからこその体験を話すと、面白がってくれて、ならばと、噺(はなし)の本題に入る前の「枕」にエピソードを入れてみると、観客も楽しんでくれて、「LGBT落語」が誕生したそうです。美容師時代、男性として働いていることをつい忘れて女性客に接したら上司に「セクハラだ」と注意されたことや、出演した舞台でパンチを受けて気絶したら「男のくせに」と言われ「そうだった」と我慢したことなど、盛り込むネタは尽きず、「自分にしかできない話」と自信につながったそうです。
 本多さんを中心に、アライの落語家の方なども加わって2019年にLGBT落語研究会が発足して以降、公開練習会と発表会とをそれぞれ2ヵ月に1回開くなど、毎月活動を続けてきました。しかし、コロナ禍で活動休止を余儀なくされ、今回の公開練習会がおよそ半年ぶりの活動再開となります。今回はレインボーなごやの酒井徹さんも参加し、前座として漫談を披露するそうです。
 開場は19時からですが、途中の入退室も自由だそうですので、お気軽にお越しください。晩御飯も食べれるようです。
 
  
LGBT落語研究会 公開練習会
日時:12月4日(土)19時開場
会場:Queer+s(名古屋市中区栄四丁目13-18 栄スパークビル5階)
料金:2000円(2ドリンクまたは1ドリンク+晩御飯)
 

参考記事:
落語で伝えるLGBT 自らの体験、笑いに(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20180817/k00/00e/040/277000c
名古屋で「LGBT落語研究会」発足へ(レイバーネット日本)
http://www.labornetjp.org/news/2019/1548201136796staff01
LGBT落研、創作落語を初披露(レイバーネット日本)
http://www.labornetjp.org/news/2020/1582687435228staff01
『男色大鑑』基に創作落語 ―艶目家龍刃坊さん2作目発表(レイバーネット日本)
http://www.labornetjp.org/news/2020/1593931595777staff01
名古屋:LGBT落研が再始動 ー4日(土)に公開練習会を再開(レイバーネット日本)
http://www.labornetjp.org/news/2021/1638479341814staff01

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