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バイデン大統領がプライド月間の初日、平等法の実現とトランスジェンダーの保護にフォーカスした大統領布告を発しました

 バイデン政権が公式にこの6月をLGBTQ+プライド月間と宣言し、イクオリティ・アクト(平等法)の実現と、死に至らしめるほどひどいトランスフォビアに対抗することを求める布告※を発しました(原文はこちら

※布告(PROCLAMATION):連邦政府や軍に対して発せられる大統領令の一種で、状況を述べ、法令を宣言し、その順守を要請し、出来事を認知し、あるいは、法令に明記されている状況の現実化を認知することで法令の実施を発動するもの

 オバマ大統領もプライド月間の布告を発していましたが、トランプ政権下で途絶えていたため、米大統領として4年ぶりとなります。
 オバマさんの時も本当に感動させられましたが、今回のバイデン大統領の宣言も本当に力強く、支援的で、素晴らしいです。日本の首相からもこのようなメッセージが発せられる日がいつか来るといいな、と思わずにはいられません。
 
 以下に全文訳をお伝えします(直訳調で意味が取りづらい箇所や、もしかしたら誤訳などもあるかもしれませんが、ご容赦ください)

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LESBIAN, GAY, BISEXUAL, TRANSGENDER, AND QUEER PRIDE MONTH, 2021
アメリカ合衆国大統領

布告 

 ゲイ解放運動がスパークした瞬間である1969年のストーンウォール暴動、この国がすべての国民に対して平等、自由、公正を約束していることに沿うよう、私たちに行動を促し続ける。プライドは、LGBTQ+コミュニティが耐えてきたトライアルを思い出し、完全な平等のために勇敢に闘ってきた、今も闘い続ける先駆的な人たちの勝利を歓ぶ機会である。プライドは、コミュニティ的なビジビリティの歓喜に満ちた祝福と、自分自身の価値・尊厳を祝福することの両方である。このプライド月間は、全アメリカのLGBTQ+の人々の価値ある貢献であると認識するものである。そして、未だ続く差別や不公正との闘いの渦中にあるLGBTQ+アメリカ人に連帯し、私たちも関わっていくことを再度確認する。

 LGBTQ+コミュニティはストーンウォール以来、素晴らしい前進を遂げてきた。近年の連邦最高裁による歴史的な判決は、時代に逆行する法を打ち倒し、アメリカ全土での婚姻の平等や職場でのLGBTQ+の保護を確証してきた。マシュー・シェパードとジェームズ・バードJr.のヘイトクライム防止法は、ヘイトクライムの定義を性的指向や性自認にも押し広げた。LGBTQ+コミュニティのメンバーは今や、市役所から州庁舎、州知事の邸宅、国会、そして私の政権、ほとんどすべてのレベルの公的機関で活躍している。私の政権の1500の被任命者の14%はLGBTQ+であり、私はとりわけ、LGBTQ+として初の内閣入りを果たしたピート・ブティジェッジ運輸長官と、上院で初めて承認されたトランスジェンダーであるレイチェル・レヴィン保健福祉省次官補のことを名誉に思う。

 私たちの前進について言うと、病院や学校、公共宿泊施設などでLGBTQの基本的な権利や尊厳の保護に欠けている州がまだたくさんある。私たちの国は、有色人種のトランス女性に対する暴力が悲劇的に増加していることを目撃している。LGBTQ+の中でも特に、性別やジェンダーの規範をものともしない若者たちは、学校でいじめやハラスメントに直面し、自己を傷つけたり自死を試みるリスクが不釣り合いに高い。ある州では、トランスジェンダーの若者をターゲットとする差別的な法を採択しているが、これは私たちの国のすべての人の包摂や自由という価値観に真っ向から対立するものである。

 私たちの国ではまた、トランスジェンダーに対する暴力が悲劇的なレベルに達している、特に有色人種のトランス女性だ。そしてオーランドのクラブ『パルス』で起きたような悲劇にも苛まれている。LGBTQ+コミュニティへの暴力と差別を終わらせるためには、私たちがLGBTQ+にフォーカスし続け、取り組み続けることが必要だ。大統領として、私はあらゆるLGBTQ+の人々の権利を守ることに関わり続ける。

 私の政権は、LGBTQ+の家族のための完全な平等への歴史的なアクションを取ろうとしている。就任した初日、私は連邦機関で性自認と性的指向に基づく差別を禁じる連邦法を完全に実効化する大統領令にサインした。結果、連邦政府は、雇用、医療、住居、教育などにおけるLGBTQ差別禁止へと一歩を踏み出すことになった。私はまた、すべての資格あるアメリカ人の従軍を可能とする大統領令――これによりトランスジェンダーの人々も再び誇りを持って堂々と制服を着ることができるようになった――、そして海外で働くLGBTQ+の連邦職員に関する「国家安全保障に関する覚書」にもサインした。私の政権はまた、海外のLGBTQ+の人権の擁護、推進のためにも働く。LGBTQ+の権利は人権だ。それはアメリカが、リスクに直面しがちな世界中の平等と民主主義のムーブメントを最前線で支援することへと動く理由だ。私たちは、みなさんを見ている、支援している、そしてみなさんの完全な平等の実現に向けた勇敢さに心を動かされている。
 
 私は政権の進捗がLGBTQ+コミュニティの保護を前進させてきたことを誇りに思う一方で、LGBTQ+の平等が完全に達成され、法制化されるまで休むことはしない。国会で平等法が通ることを求め続ける理由だ。それはLGBTQとその家族の公民権の保護を確約するものだ。そして私たちが、例えば多くのLGBTQ+のシニアが人生を通じて差別や抑圧に直面し、孤立し、サポートと高齢者介護を必要としている、といった事実への取組みが急務であると認識する理由だ。
 
 LGBTQ+のプライド月間の間、私たちは、自由に、真正に生きようと闘っている多くの人々の回復と決意とを承認する。そうすることによって、彼らは心を開き、より公正で公平なアメリカへと基礎を固める。このプライド月間、私たちはすべての人々の尊厳を称揚することを義務とし、最も脆弱な人々を保護することに献身することを確証する。

 今、それゆえに、私、アメリカ合衆国大統領ジョセフ・R・バイデンJr.は、憲法と法の精神に則り、ここに、2021年6月をLGBTQプライド月間として布告する。私は合衆国の人々にLGBTQ+コミュニティの達成を認め、アメリカ人の偉大な多様性を祝福し、プライドフラッグを高く掲げることを求める。


参考記事:
President Biden's Pride Proclamation Highlights Anti-Trans Violence(Advocate)
https://www.advocate.com/pride/2021/6/01/president-bidens-pride-proclamation-highlights-anti-trans-violence



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