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【プライド月間】川越の老舗和菓子屋と古民家が取り組むLGBTQ支援

2021年06月26日

 今年3月の「Saitama Rainbow Pride2021」に合わせ、川越の老舗和菓子屋「龜屋」は、薔薇を彩ったレインボーカラーの上生菓子『開花 ―bloom―』を開発・販売しました。日本の伝統産業の(どちらかというと保守的と見られがちな)世界でこのようなレインボーカラーの商品が作られただけでも素敵なことなのですが、龜屋の取組みはこれだけには留まりませんでした。
 TOKYO HEADLINEによると、龜屋はその後も、地元のLGBTQ団体「レインボーさいたまの会」と連携し、このプライド月間には、各店舗にLGBTQに関する啓発リーフレットを設置したほか、加盟する川越ロータリークラブの勉強会でLGBTQの取組みを紹介するなど、積極的な情報発信を行なっているそうです。それだけでなく、社内施策として、従業員の同性パートナーも家族と同じ扱いにするよう就業規則の改定を実施する予定だそうです。
 龜屋専務取締役の山崎淳紀氏は、「愛に性別は関係ありません。全ての人が川越から幸せになってもらい、和菓子屋としてもそれを支えて行きたい」と語っています。
 
 
 川越ではもう1件、伝統産業の分野でLGBTQ支援に取り組んでいる方のニュースがありました。
 レインボーさいたまの会の法人会員である「古民家恵比壽屋」。その古民家を営む溝井家の次男で、色彩豊かな「さをり織り」の職人である「織り工房『英(ひで)』」の英貴さんが、プライド月間に合わせ、レインボーカラーのさをりを制作しているそうです。
 知的障害を抱える英貴さんのご両親は、川越で初めて自閉症啓発デー「Light it up blue川越」を主催したことで知られる方で、2020年に川越で初開催されたレインボーパレードに参加したことをきっかけに、古民家にレインボーフラッグやリーフレットを設置し、啓発の取組みを行なってきたそうです。英貴さんは、五輪開催地でもある川越で、インクルーシブな社会を実現したいとの願いを込めて、ひと織りひと織り丁寧に心を込めてハンドメイド作品を織り上げているそうです。
 
 

参考記事:
川越老舗和菓子屋龜屋によるLGBTQ啓発の取組み【6月はプライド月間】(TOKYO HEADLINE)
https://www.tokyoheadline.com/559500/
【6月はプライド月間・LGBTQ】川越の古民家から発信する「レインボーさをり」という取組み(TOKYO HEADLINE)
https://www.tokyoheadline.com/559485/

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