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ニューヨークでモデルとして活躍する柳喬之さんが、ゲイとして地元紙でフィーチャーされました

 『仮面ライダーゴースト』などに出演する俳優として活躍し、現在はニューヨークでモデルとして活躍するオープンリー・ゲイの柳喬之(やなぎたかゆき)さんのことが、地元・鹿児島の南日本新聞に掲載されました。
「性別、年齢、性的指向、人種などに縛られない自由で多様な生き方が広がっている。互いの価値観や考え方、文化を尊重し合い、誰もが生きやすい社会やSDGs(持続可能な開発目標)の実現も求められる今。それぞれの場所で自分の「色」を見つけた鹿児島ゆかりの人を紹介する」という趣旨の記事です。
 鹿児島市ではちょうどこの1月から同性パートナーシップ証明制度がスタートしましたので、そういう意味でもゲイの柳さんに白羽の矢が立ったのでしょう。


 186cmの長身と鍛え上げた身体、甘いマスクを活かし、アメリカでモデルとして活躍する柳喬之さん。ナイキ、フィラ、リーボック、アバクロンビー&フィッチ(アバクロ)など有名ブランドの数々を着こなす柳さんの凜とした佇まいは、スポーツマン的な男らしさやセクシーさと同時に、どこか儚げな優しさ、繊細さも感じさせます。「どんな要望にも応えられるよう自然体を心がけている。日本を出た3年前、こんなふうになれるとは想像できなかった」と柳さんは語っています。

 柳さんは米ロサンゼルス生まれで、5歳から両親の故郷の鹿児島で暮らすようになりました。バスケットボールに熱中し、強豪川内高校に進み、主将も務めたといいます。同時に、勉学にも励み、熊本大学法学部に進みましたが、子ども時代から芸能界に憧れていて(椎名林檎さんなどの女性歌手が好きだったそう)、夢をあきらめきれず、大学2年の時に福岡でモデル活動をスタートしました。
 同じ頃、自身のセクシュアリティ(性的指向)について悩み、男性に惹かれることを認めるのが怖くて、「結婚して子どもができて、という“普通”の人生が送れなくなる」と思い詰めたそうです。4年の夏に東京の芸能事務所に入り、数ヵ月後に、お母さんに電話でカミングアウトしたそうです。「あなたはあなたのままで何も変わらない」とお母さんは言ってくれたそうです。
 卒業後、本格的に俳優の道を歩み始め、オーディションで『仮面ライダーゴースト』への出演を勝ち取りました。「周りは若い子が多く、負けないように必死だった」といいます。三枚目の御成という住職の役で人気を集め、映画や舞台、CMなどの仕事も増えました。しかし、周囲からはゲイだとバレないようにしたほうがいいと言われ(クリステン・スチュワートと同じですね…)、人知れず苦しみ、撮影現場でも隠すことばかり考え、「感情がなくなっていった」といいます。そんな時、航空会社のCMをニューヨークで撮影するチャンスがあり、LGBTQのスタッフがたくさん現場にいて、自然と受け容れられていることに感銘を受けたんだそうです。
 2018年、柳さんはそれまでの日本でのキャリアを捨て、単身アメリカに渡りました。そして、ウエイターをして生計を立てながら、自身の写真を現地事務所などに送っていたところ、マネージャーが付き、ニューヨーク、ロサンゼルスのモデル事務所への所属が決まりました。ユニクロやルルレモンなどさまざまなブランドから声がかかるようになり、今ではモデル活動だけで生計を立てているそうです(スゴいですね)

 柳さんは2020年4月にYouTubeでカミングアウトしています。


 そんな柳さんは、外から日本を眺めてみて、「みんなもっとわがままになってもいい」と感じているそうです。40歳を迎える頃にまた日本に戻るつもりだそうですが、その頃には「誰もが個性を発揮でき、生きやすい社会になっていたら」と願っているそうです。


 ニューヨークでモデルとして暮らすという、全ゲイの憧れ…というと大げさですが、少なくない方がうらやましいと感じるであろう、アメリカンドリームを叶えた柳さん。こうして地元の新聞にも「県民の誇り」として掲載されました。本当によかったですね。
 これからも柳さんの活躍に注目し、応援していきましょう。
 
 

参考記事:
男の子が好きかも。打ち明けると母は言った。「あなたはあなたのままで何も変わらない」。俳優を捨て渡米、モデルに。好きな仕事に集中できる。今が一番自分と向き合えている|柳喬之さん(南日本新聞)
https://373news.com/_news/storyid/149261/

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