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米大統領報道官に黒人レズビアン女性のカリーヌ・ジャンピエール氏が就任、オープンリーLGBTQとして史上初の快挙

2022年05月06日

 バイデン米大統領は5日、声明で、退任するジェン・サキ大統領報道官の後任としてカリーヌ・ジャンピエール※大統領副報道官が昇格することを発表しました。カリーヌ・ジャンピエール氏は黒人女性として初めて、またオープンリーLGBTQ(性的マイノリティ)として初の大統領報道官(ホワイトハウス報道官)となります。
 

 大統領報道官は外交や内政などの政府見解を毎日の記者会見で説明する政権の「顔」の役割を担う重要な役職です。バイデン大統領は声明で「ジャンピエール氏は私と政権の力強い代弁者となるだろう」と期待を寄せています。
 ジャンピエール氏は記者会見で、黒人女性として、またオープンリーLGBTQ(性的マイノリティ)として初めての報道官になるとサキ氏から紹介されたのを受けて「歴史的な瞬間であり、(マイノリティの)人々にとってどれだけ重要なことかも理解している。大統領や米国民を代弁できるよう最善を尽くす」「多様なコミュニティの人たちを手本にキャリアを積んできた結果で、とても光栄に思う」と語りました。

 民主党の副大統領候補に選ばれたカマラ・ハリス氏が選挙スタッフのチーフに黒人レズビアン女性を選びましたという昨年のニュースでお伝えしていたように、カリーヌ・ジャンピエール氏は黒人レズビアン女性のTVコメンテイター/政治アナリスト/研究者で、選挙運動家として2008年のオバマ大統領の歴史的な当選に多大な貢献を果たし、オバマ政権では副大統領だったバイデン氏の顧問として活躍しました。そしてカマラ・ハリス氏の選挙スタッフのチーフにも選ばれ、見事、当選に貢献しました。そのような有能さを見込まれ、バイデン政権で首席副報道官に抜擢されました。サキ氏の不在時に記者会見することも度々ありました。
 彼女はCNNのキャスター、スザンヌ・マルヴォーと結婚していて、娘を1人育てています。
 
 バイデン政権では、史上最多のLGBTQが政府関係者に任命されています。カリーヌ・ジャンピエール報道官のほか、オープンリーゲイとして史上初の閣僚となったピート・ブティジェッジ運輸長官、オープンリーゲイとして初の国務省報道官となったネッド・プライス氏、トランスジェンダーとして初の保健福祉省保健担当次官補となったレイチェル・レヴィン氏などです。
 
※Karine Jean-Pierre氏の日本語表記については、カリーン、またはカリーヌという表記が混在していますが、米国大使館に倣い、ここではカリーヌとしました。

 


参考記事:
ホワイトハウス報道官に初の黒人女性 性的マイノリティー公表(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220506/k10013613181000.html
米ホワイトハウス報道官 初の黒人女性 LGBTQのジャンピエール氏(FNN)
https://nordot.app/895147404483805184?c=724086615123804160
米報道官に黒人女性 バイデン政権、多様性アピール(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20220507/ddm/012/030/079000c
ホワイトハウス報道官に初の黒人女性、性的少数者を公言も初めて(朝日新聞)
https://digital.asahi.com/articles/ASQ5624B7Q56UHBI007.html
アメリカ大統領報道官に初の黒人女性ジャンピエール氏 同性愛者を公言 サキ氏はテレビ司会者へ転身か(東京新聞)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/175843
ホワイトハウス報道官に初の黒人女性 性的マイノリティー公表(CNN)
https://www.cnn.co.jp/usa/35187138.html
米報道官に初の黒人女性・LGBTQ ジャンピエール氏就任へ(AFP)
https://www.afpbb.com/articles/-/3403423

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