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名古屋のドラァグクイーン、ライラさんが木下大サーカスの空中ブランコに挑戦

2022年05月08日

 名古屋のドラァグクイーン、Lyra-h.Grail(ライラ・グレイル)さんが木下大サーカスの空中ブランコに挑戦する姿に密着した番組がCBCテレビで放送されました。(ageHaのアリーナで宙吊りで空を飛ぶショーはバビ江さんがすでに何度か披露していますが)ドラァグクイーンとして空中ブランコに挑戦したのはおそらくライラさんが日本初ではないでしょうか。
 
 
 ライラさんは名古屋でゲイバー「ピース」を経営しているほか、ドラァグクイーンの派遣・メイクスクール・衣装制作などを手がけるライラ・カンパニーを経営し、また、名古屋レインボープライドの共同代表も務めている方です。
 
 ライラさんが今回、木下大サーカスの空中ブランコに挑戦したのは、世間の方たちにLGBTQのことを知ってもらうきっかけの一つになれば、という思いだったそうです。木下大サーカスは今年、創立120周年を迎え、3年ぶりの名古屋公演が予定されていますが、一昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で5ヵ月にわたり休演し、観客動員数は5分の1に激減…ということで、急遽、クラウドファンディングを実施しました。その中の一つが20万円の「空中ブランコ挑戦権」で、ライラさんもこれに応募しました。
 応募した理由について、ライラさんは、「“得体の知れないもの”って怖いじゃないですか、でも、知ったら興味を持つかもしれない。そういった(LGBTQを知る)きっかけの一つになれればと思います」と語りました。
 ライラさんは挑戦が決まった2年前から、名古屋市内にある空中ブランコ施設で練習を積んできたそうです。本番まで1ヵ月を切った4月5日、いよいよ木下大サーカス名古屋公演会場で練習が始まり、団員の皆さんの応援を受けながら、「風船」と呼ばれる難しい姿勢にも挑戦しました。
 4月中旬には、テント内の本番の舞台での練習が始まり、幅2.6m×奥行き0.7mのわずかなスペースに立ち、怖さと戦いながら、失敗を重ねながら、挑みました。
 そして迎えた本番当日の5月1日、レインボーカラーをあしらった手作りの衣装も完成しました。レインボーカラーは性の多様性の象徴であり、「どんな人も輝いてほしい」という思いも込められています。
 「挑戦するのは、ドラァグクイーンのライラさんです」との場内アナウンスが流れ、客席でドラァグクイーン仲間やお店のお客さんや友人たちが見守るなか、見事、空中ブランコを成功させました。
 難しいチャレンジをやり遂げたライラさんは、「性別も年齢も国籍も、性的指向も全く関係ないと思います。夢をかなえる…そういった姿を今日、見せられたかなと思います」と語りました。

  
 ライラさんが共同代表を務める名古屋レインボープライドは今週末、5月14日(土)11:00-18:00にオアシス21 銀河の広場で開催されます。天道清貴さん、虹組ファイツさん、DXハンターさん、H-Pag!さん、DJのKEN-Gさん(アイドルに恋して/ゴルベス)なども出演します。3年ぶりのリアル開催ということもあり、本当に盛り上がりそう。東海地方のみなさん、ぜひお出かけください!(松坂屋にも立ち寄ってみましょう!)
 



参考記事:
派手な女装の男性“ドラァグクイーン”が木下大サーカスの空中ブランコに挑戦 伝えたい思いとは? 衣装も手作り 名古屋(CBCテレビ)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/gallery/38120

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