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初のアルビニズムの男性モデルでシンガー・ソングライターとしても活躍するショーン・ロスが同性パートナーと婚約しました

2022年08月11日

 初のアルビニズム※の男性モデルであり、オープンリー・ゲイであり、現在はシンガー・ソングライターとしても活躍しているショーン・ロスが、俳優のデヴィッド・アラン・マドリックと婚約しました。
 
※アルビニズム(先天性障害白皮症)は、メラニン色素合成の減少や欠損が原因の遺伝性疾患。国際的な支援団体や当事者の間では、一般的に使われている「アルビノ」という言葉に差別的な響きがあるとして、「アルビニズム」という言葉が用いられています。
 
 『VOGUE』誌によると、ショーン・ロスは小学校3年生になるまで、自身がアルビニズムであることを知らなかったそうです。母親のジェラルディーンは、日焼け止めを人よりも多めに塗ること以外に彼を特別扱いすることなく、他の兄弟と同じように育てたのです。「あなたは美しい子よ」と言われて大きくなったショーンですが、一歩外の世界に出ると、「幽霊」「醜い」などと心ない言葉を容赦なく浴びせられたといいます。「長い間、自分の容姿をそしられてきたことで、自分のことを醜いと思い込み、社会から受け入れられない異質な存在だと感じていました。でもそれは間違っていたのです」
 16歳のとき、「君はとても美しいからモデルをするべきだ」と声をかけられ、モデルとして歩み始める決意を固めました。「モデルというオファーに最初はとても戸惑いました。でも次第に、自分の存在と個性が周囲に受け入れられるようになり、パラダイムシフトを実感しました。そして、自分が表に立ってダイバーシティを推し進める存在になるべきだと気づいたのです」
 2008年、彼は初のアルビニズムの男性モデルとしてデビューを飾り、ビヨンセケイティ・ペリーなどのミュージックビデオにも出演し、アレキサンダー・マックイーンやプラダなど数多くのランウェイを歩いてきました。歌手やアルビニズム活動家としても活躍するようになり、2019年にはLAプライドでもライブパフォーマンスを行なっています。2017年にはデビューシングル「Symmetry」を発表し、昨年5月7日にはデビューアルバム「SHIFT」をリリースしています。
  
 ロスはオープンリー・ゲイで、11年前にマドリックと出会い、パートナーシップを築いてきました。そして7月7日に自宅で、マドリックにプロポーズしたそうです。8月10日、「彼はYesと言ってくれた!」とインスタグラムに投稿しました。「この11年間、お互いの内に自分とは異なる花が咲いていたのを見てきた。僕はデヴィッドと会った最初の瞬間から、親密な何かを感じてきた。この瞬間を迎える心の準備はできてなかったけど、目で見えているもの以上の何かがあったと知っている」
 そしてロスは、フォトグラファーのライケン・ジョイやデザイナーのジーン・ドゥセットの助けを借りて、海辺で美しいエンゲージメント・フォトを撮影し、二人の姿を永遠のものとしました。(本当に美しい写真です。インスタに上がっていますので、ぜひご覧ください)
 ロスは『Out』誌にこう語っています。「彼を本当に愛している。彼は黒人のクィア男性であることをとても心地よいことだと感じさせてくれた」「彼はこう言った。『君は僕とずっと一緒にいたいの?』。そして僕は『間違いなく。永遠にね』って言ったんだ」


 
参考記事:
Singer Shaun Ross Announces Engagement to David Alan Madrick(Out)
https://www.out.com/celebs/2022/8/10/singer-shaun-ross-announces-engagement-david-alan-madrick
「自分が生きたいように生きて!」──アルビニズムの啓発に取り組むモデル、ショーン・ロス。【戦うモデルたち】(VOGUE JAPAN)
https://www.vogue.co.jp/change/article/models-in-challenge-shaun-ross
モデルとしても活躍するShaun Ross、デビューアルバム「LIVIN」をリリース!(butters)
https://butters.jp/freshpicks/shaun-ross/

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