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アムステルダムの運河で3年ぶりにプライドパレードが開催されました

2022年08月10日

 オランダの首都アムステルダムで8月6日、運河をボートでパレードすることで知られる「canal parade」が開催されました。コロナ禍の影響で一昨年、昨年と中止されていたため、3年ぶりの開催です。


 今年のテーマは「My Gender, My Pride」で、主催団体はトランスジェンダーの人々とノンバイナリーの人々に特別な注意を払うよう呼びかけ、70艘を超えたボート(フロート)は、それぞれにテーマに沿ったメッセージを掲げて運河をパレードしました。
 AFPが伝えてくれた動画で、(たぶんカップルで参加していたゲイの)観客の方が、「誰もが仲間。壮観な眺めです」「LGBTQの人たちだけでなく、すべての人のためのイベントです」と語っていました。同様にカップルで参加していたゲイと思われる観客は、「今日はとても大切な1日だと思います。LGBTQをよく知らない人々も、相手のたちに関係なく受け容れる様子を直に目にできるからです」と、また別の観客の方は、「みんなとてもオープン。そして自由です」「誰もがフレンドリーで本当にオープンなんです。最高です」と語っていました。

 パレードの先頭を行くボートの一つはアムステルダム市のボートで、デッキにはフェムケ・ハルセマ市長が乗り、踊っていたそうです。ほかにも、LGBTQの難民のボート(なかには亡命の申請を却下された方もいるそう)や、警察のボート、オランダのボート、そして、オランダの最高位の兵士であるオンノ・アイヒェルスハイム陸軍司令官が初めて国防省のボートで参加したそうです。

 また、今回、初めてアジア系の人たちによるボートが出走しました。オランダ在住のSamiさんというアライの女性がこのボートに乗ったそうで、生き生きとしたレポートを届けてくれています。「ボートから流れるDJの音楽に合わせて、そこにいるみんなが踊り、騒ぎ、この祭典を祝いました」「LGBTQ当事者であること、当事者の理解者であり仲間であることを表明し、そのことを誇りボートで踊る我々と一緒に大勢の人たちも一緒に踊り祝ってくれました」「これほど熱狂的に市民が応援してくれるPRIDEパレードを他で見たことがありません」
 画像もたっぷりです。ぜひご覧ください。
 
 ウィレム=アレクサンダー国王とマキシマ王妃はインスタグラムに「私たちは、誰もがありのままの自分でいられる自由と、好きな人を愛する自由を願っています!」とプライドを祝うメッセージを投稿したそうです(素晴らしいですね!)

 アムステルダム・プライドは7月30日、世界中のLGBTQの平等な権利を求めるデモ「Pride Walk」とフォンデル公園でのフェス「Pride Park」で幕を開け、期間中、「Pride at the Beach」、講演会、映画上映会、ストリートフェスなど、様々なイベントが開催されました。8月7日、ダム広場でのパーティでフィナーレを迎えました(そのダム広場で行なわれたダンスパフォーマンスがとても美しく…思わずウットリしてしまいます)



 2000年に世界で初めて同性婚(婚姻の平等)を認めたオランダ。今の子どもたちは「昔、同性どうしで結婚できない時代があったの?」と驚くそうです。
 自由で、オープンで、先進的な、本当にうらやましくなる国です。
 アムステルダムの「canal parade」、一生に一度は行ってみたいですね。

 
 

参考記事: 
アムステルダムの運河で2年ぶりにプライドパレード(AFP)
https://www.afpbb.com/articles/-/3418307

キャナルパレードでの「居心地の良いお祭り」、ロイヤルカップルからのプライドのお祝い(nipponese.news)
https://www.nipponese.news/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%91%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%A7%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%B1%85%E5%BF%83%E5%9C%B0%E3%81%AE%E8%89%AF%E3%81%84%E3%81%8A%E7%A5%AD%E3%82%8A%E3%80%8D%E3%80%81/

Amsterdam Pride(オランダ生活のあれこれ) 
https://ameblo.jp/jibungadaiji/entry-12757955371.html


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