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米国で初めてアジア系のオープンリーゲイの国会議員となったマーク・タカノ下院議員が、日本政府にLGBTQの権利擁護を促しました

2022年08月17日

 アジア系アメリカ人として2012年、初のオープンリーゲイの国会議員となったマーク・タカノ下院議員が、共同通信との電話インタビューのなかで、日本政府が同性婚などLGBTQの権利擁護に取り組む必要があると語りました。


 マーク・タカノ下院議員は1960年、カリフォルニア州生まれの日系三世で(親族は大戦中、日系人強制収容所に入れられていたそうです)、ラシエラ高校を首席で卒業後、ハーバード大学を卒業し(政治学士)、公立学校で23年間、英文学の教鞭をとっていましたが、2012年、カリフォルニア州41区から下院選に出馬して初当選を果たし、アジア系アメリカ人として初のオープンリーゲイの国会議員となりました(有色人種としても初です)
 タカノ下院議員はLGBTQの権利擁護にも取り組んでおり、2021年11月には(11月20日はトランスジェンダー追悼の日です)国会で他の5人の議員とともにトランスジェンダーへの暴力の問題についてスピーチしています(詳細はこちら

 タカノ下院議員はペロシ下院議長の訪台に同行しており、8月4日~5日には日本にも来られています(詳細はこちら
 
 そしてタカノ議員は今回、7日までに共同通信が行なった電話インタビューに答え、日本政府がLGBTQの権利擁護に取り組む必要があると語りました。日本はG7で唯一、同性婚もシビルユニオンも認めていないと指摘し、そうした「不必要な障害」が同性パートナーとともに移住するのを難しくし、海外から有能な人材を呼び込むうえで「不利になっている」と述べました。
  
 日系三世で米国の国会議員を務め、ペロシ下院議長とともに訪台・来日しているタカノ下院議員のような方が、日本に対してLGBTQの権利を認めるよう促したこと(しかもご自身もゲイであるということ)の意義は、決して小さくないと言えるでしょう。頑なに同性婚を認めないどころか、「“生産性”がない」「種の保存に背く」といった差別的な考えの議員を要職に起用している(LGBTQ差別を容認したも同然の)政府に、その声がしっかり届くといいですね。
 
 

参考記事:
「性的少数者の権利向上を」 日系3世の米議員、日本に促す(共同通信)
https://nordot.app/932549717040971776?c=39546741839462401

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